HOME / 日常の心理学 / 心理学の学び方 / 心理学は独学できる?独学でできること・できないこと
心理学の独学Q&A心理学は独学できる?独学でできること・できないこと
更新日 2026-10-02
心理学は独学できます。基礎的な知識は本や無料の講座で学べますが、公認心理師・臨床心理士などの資格取得や、他者へのカウンセリングの実践には大学・大学院での専門教育が必要です。
01独学でできること
心理学の基礎知識、研究の読み方、用語の理解は、本や無料の講座・論文で独学できます。
大学の教科書、学会や大学が無料で公開している講座・読み物、OpenStaxのような無料の英語教科書を使えば、心理学概論レベルの知識は独学で身につけられます。感情・記憶・発達・社会心理学など各分野の基本的な理論や実験結果を知ることや、ニュースや本に出てくる「〇〇効果」のような用語を正しく理解することも、独学の範囲でできます。
日本心理学会の学術誌「心理学研究」はJ-STAGEで無料公開されており、自分で論文を読むこともできます。結論だけでなく方法や限界まで読む習慣をつけると、独学でも「俗説」と「研究にもとづく知見」を見分けられるようになります。
02独学でできないこと
公認心理師・臨床心理士の資格取得と、専門的なカウンセリングの実践は独学ではできません。
国家資格である公認心理師は、大学・大学院で指定された科目を修めるか、大学で指定科目を修めたうえで一定期間の実務経験を積むことが、受験資格の条件です(公認心理師法)。民間資格の臨床心理士も、指定された大学院を修了することなどが受験資格の条件です(日本臨床心理士資格認定協会)。どちらも独学だけでは資格を得られません。
また、知識を学ぶことと、人の相談に実際に対応することは別の技術です。カウンセリングには、指導者のもとで行う実習や、専門職としての倫理・守秘義務の訓練が必要で、本や講座を読むだけでは身につきません。独学で得た知識だけで、資格なしに他人の心の不調に対応しようとするのは避けましょう。
03独学の成果を確かめる方法はある?
日本心理学諸学会連合が実施する「心理学検定」で、独学の知識を確かめることができます。
心理学検定は、日本心理学諸学会連合(心理学系の学会が加盟する団体)が実施している検定です。受検の条件や日程は、公式サイトで確認してください。原理・研究法・学習・発達・社会・臨床など心理学の主要な分野から出題されるため、独学で学んだ範囲を確かめる目安になります。
心理学検定に合格しても、公認心理師や臨床心理士の資格にはなりません。あくまで知識の確認のための検定だと理解して利用するとよいでしょう。
04独学の次に進む道
将来資格を目指す場合は、早い段階で大学・大学院の心理学科への進学を検討しましょう。
独学で心理学に興味を持ち、将来公認心理師や臨床心理士として働きたい場合は、心理学部・心理学科など指定科目を学べる大学への進学が必要になります。すでに大学を卒業している場合は、指定の大学院や、科目等履修生の制度を使って必要な科目を学び直す道もあります。
資格を目指さず、知識を深めたいだけであれば、独学のまま大学の心理学概論と同じ順番で分野を広げていくのがおすすめです。研究法から基礎分野、応用分野へと進む順番で読み進めると、独学でも一つひとつの知識が孤立せず、全体像の中で理解できるようになります。
FAQよくある質問
心理学を独学でも資格は取れますか?
公認心理師や臨床心理士の資格は独学だけでは取得できません。大学・大学院で指定された科目を修める必要があります。
独学で心理学を学ぶのに向いている人は?
資格を目指さず、自分や身近な人を理解するために知識を広げたい人や、まず学問としての心理学に触れてみたい人に向いています。
独学の知識を確かめる方法はありますか?
日本心理学諸学会連合が実施する心理学検定を受けると、独学で学んだ知識の範囲を確かめられます。
次に読む