心理学用語辞典
更新日 2026-10-01
心理学用語辞典は、日常で役立つ心理学・行動経済学の用語を、一文の定義でまとめたページです。各用語から、研究と出典を紹介した解説記事に進めます。
01恋愛・人間関係の用語
単純接触効果とは、ある対象に繰り返し接するだけで、その対象への好感度が高まる現象のことです。1968年に社会心理学者ザイアンス(Robert Zajonc)が実験で示しました。
解説記事: 会う回数が多いほど好きになるのか。単純接触効果を恋愛の研究で読み解く(しぐさと本音)愛着スタイルとは、人が親しい相手との関係の中で、どのように安心感を得ようとするかの傾向のことです。乳幼児と養育者の結びつきを説明する愛着理論から生まれ、1987年のHazanとShaverの研究以降、大人の恋愛関係にもあてはめて研究されています。
解説記事: 「追いかけると、逃げる」を繰り返すのはなぜ?愛着スタイルと恋愛の相性の研究(しぐさと本音)類似性-魅力仮説とは、態度や価値観が自分と似ている相手ほど魅力を感じやすい、という考え方のことです。社会心理学者バーン(Donn Byrne)らの実験研究で知られています。
解説記事: 価値観が同じ相手ほどうまくいくのか。類似性と恋愛の相性に関する心理学研究(しぐさと本音)希少性の効果とは、手に入りにくいものほど価値が高く感じられる心理のことです。恋愛では、簡単には手に入らない相手ほど魅力的に見えるのかどうかとして研究されてきました。
解説記事: 手に入りにくい相手ほど魅力的に見えるのか。駆け引きの心理学研究(しぐさと本音)運命信念とは、相性の良い相手は最初から決まっていると考える恋愛観のことです。関係は努力で育つと考える成長信念と対比され、心理学者Knee(1998)が整理しました。
解説記事: 「運命の人」を信じるほど関係がうまくいかなくなるのか。暗黙の関係理論の研究(しぐさと本音)ポジティブ・イリュージョンとは、パートナーを、本人の自己評価よりも好意的に見る傾向のことです。Murray・Holmes・Griffin(1996)の研究で、関係の満足度との関連が報告されました。
解説記事: 「恋は盲目」は科学的に本当だった。理想化と脳の研究でわかったこと(しぐさと本音)対人同期とは、会話中の動きや話すリズムが、相手と自然にそろう現象のことです。相性や親しさとの関係が研究されています。
解説記事: 会話のテンポが合う相手ほど相性がいいのか。同期の心理学研究でわかったこと(しぐさと本音)02危険な相手を見抜くの用語
ガスライティングとは、相手の記憶や知覚、判断を繰り返し否定し、自分の感覚を疑わせることで相手を支配しようとする心理的虐待のことです。1944年の映画『ガス燈』が語源です。
解説記事: 「自分がおかしいのかも」と思ったら――ガスライティングの初期サイン(しぐさと本音)ラブボミングとは、関係の初期に過剰な愛情表現や贈り物、連絡で相手を急速に取り込もうとする行動のことです。のちの支配的な関係の前ぶれになりうるものとして研究されています。
解説記事: 出会ってすぐの猛烈な好意は要注意か。ラブボミングを研究で見抜く(しぐさと本音)モラルハラスメントとは、言葉や態度によって相手を傷つけ続ける精神的な暴力のことです。フランスの精神科医イルゴイエンヌ(Marie-France Hirigoyen)が提唱した言葉です。
解説記事: 「謝れば許してもらえる」を繰り返す相手。モラハラをする人の行動パターンの研究(しぐさと本音)経済的不誠実とは、パートナーに借金や出費、口座などお金に関することを隠したり偽ったりすることです。
解説記事: お金の使い方を隠す『経済的不誠実』は、危険な相手のサインか(しぐさと本音)03しぐさ・表情の用語
デュシェンヌ・スマイルとは、口元だけでなく目の周りの筋肉(眼輪筋)も動く笑顔のことです。19世紀の神経学者デュシェンヌの観察にちなみ、心理学者エクマンらが名づけました。
解説記事: 作り笑いと本物の笑顔は見分けられるか。研究でわかった正解率と、見抜くコツ(しぐさと本音)04お金の心理学(行動経済学)の用語
アンカリング効果とは、最初に示された数字(アンカー)に、その後の判断が引きずられる現象のことです。TverskyとKahneman(1974)が報告しました。
解説記事: 「セール」表示につい買ってしまうのはなぜ?価格アンカリングの研究(お金と心理)支払いの痛みとは、お金を支払うときに感じる心理的な抵抗感のことです。現金のように支払いと残高の減少が同時に見えるほど強く、クレジットカードのように切り離されているほど弱くなります。
解説記事: 現金よりカードで使いすぎるのはなぜ?支払いの痛みの研究(お金と心理)保有効果とは、自分が持っているものを、持っていないときより高く評価してしまう心理のことです。Kahneman・Knetsch・Thaler(1990)のマグカップ実験では、売り手の希望額が買い手の希望額の約2倍になりました。
解説記事: なぜサブスクを解約できないのか?保有効果と現状維持バイアスの研究(お金と心理)現状維持バイアスとは、変化よりも今の状態を維持することを選びやすい心理のことです。サブスクの解約のように手続きが必要な選択より、何もしなくてよい継続が選ばれやすくなります。
解説記事: 固定費の見直しがなぜ後回しになるのか。現状維持バイアスの研究(お金と心理)デフォルト効果とは、あらかじめ設定された選択肢(デフォルト)が、そのまま選ばれやすくなる現象のことです。MadrianとSheaの401(k)自動加入の研究では、デフォルトを「加入」に変えただけで加入率が2倍以上になりました。
解説記事: 貯金アプリより「先取り貯金」が続くのはなぜ?自動化の研究(お金と心理)快楽順応とは、良い変化にも悪い変化にも時間がたつと慣れ、幸福感が元の水準に戻っていく傾向のことです。収入が増えても満足が長続きしない理由の一つとされています。
解説記事: 収入が増えても貯金が増えないのはなぜか。生活水準の適応の研究(お金と心理)ダチョウ効果とは、悪い知らせかもしれない情報を見ないように避ける傾向のことです。相場が下がっているときに投資家が口座を確認しなくなる現象として報告されました。
解説記事: お金の話を避けてしまうのはなぜか。「ダチョウ効果」の研究(お金と心理)現在バイアスとは、将来の大きな利益よりも、目の前の小さな利益を優先してしまう傾向のことです。リボ払いや先延ばしの背景として研究されています。
解説記事: クレジットカードのリボ払いはなぜやめられないのか?アンカリングの研究(お金と心理)未来の自分との連続性とは、将来の自分を、今の自分とつながった同じ人としてどれだけ感じられるかの度合いのことです。心理学者ハーシュフィールド(Hal Hershfield)らが貯蓄行動との関係を研究しています。
解説記事: 将来の自分のために貯金できないのはなぜ?時間割引の研究(お金と心理)心の会計とは、お金を出どころや使い道ごとに頭の中で別々の「口座」に分けて扱う傾向のことです。行動経済学者セイラー(Richard Thaler)が提唱しました。
解説記事: 給料日に散財してしまうのはなぜ?「心の財布」の研究(お金と心理)表現的ライティングとは、悩みや感情を短い時間で書き出す方法のことです。心理学者ペネベーカー(James Pennebaker)が心身への影響を研究しました。
解説記事: お金の不安は書き出すと軽くなる?表現的ライティングの研究(お金と心理)マネースクリプトとは、子どもの頃の経験などから身につく、お金についての無意識の思い込みのことです。Klontzらが研究しています。
解説記事: 家族間でお金の価値観が違うのはなぜか。マネースクリプトの研究(お金と心理)05心理学研究法の用語
確証バイアスとは、自分の考えや仮説に合う情報ばかりを集めたり、都合よく解釈したりする心の働きのことです。心理学者ニッカーソンが1998年にまとめた研究で広く知られるようになりました。
再現性とは、同じ手順で研究を繰り返したとき、同じ結果がどれだけ得られるかの度合いのことです。2015年の大規模な追試プロジェクトで、心理学の再現性の課題が明らかになりました。
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社会的比較とは、自分の能力や状況を、他人と比べて評価しようとする心の働きのことです。社会心理学者フェスティンガー(1954)が理論化しました。
解説記事: 友達や同僚と比べると出費が増えるのはなぜ?社会的比較の心理(お金と心理)