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学習・心理学概論

古典的条件づけとは

英語: Classical conditioning ・ 更新日 2026-10-03

古典的条件づけとは、もともと関係のない刺激を繰り返し対にすることで、新しい反応を学習する仕組みのことです。ロシアの生理学者パブロフが、犬の実験から発見しました。

01古典的条件づけをくわしく

古典的条件づけとは、もともと関係のない刺激を繰り返し対にすることで、新しい反応を学習する仕組みのことです。ロシアの生理学者パブロフが、犬を使った消化の実験から発見しました。これを調べる代表的な方法の一つが瞬目条件づけ(まぶたの条件づけ)で、2017年のGreerとThompsonの論文では、これを「最も基本的な連合学習の形式の一つ」と位置づけ、条件刺激(音など)と無条件刺激(空気の吹きつけなど)の時間関係によって、遅延型と痕跡型という2つの代表的な手続きがあると説明しています。

2004年のLeeとKimの研究では、ラットを使った遅延型の瞬目条件づけの実験で、学習が二段階で進むことが示されました。学習の初期には恐怖反応(超音波の発声)が強く現れてその後低下する一方、まぶたを閉じる特異的な運動反応は徐々に増加していきます。

同研究では、脳の一部を損傷させる実験によって、小脳がまぶたの運動反応に不可欠で、扁桃体が恐怖反応を担い、海馬が周囲の状況(文脈)の処理に関わることも確認されました。つまり古典的条件づけは単一の脳部位ではなく、複数の脳領域が役割を分担して成立しています。

このように古典的条件づけは、単純な「刺激と反応の結びつき」という理解だけでなく、学習の過程で複数の神経系が異なる役割を担う、複雑な仕組みであることが研究から分かっています。

02身近な例

梅干しを食べると酸っぱくて唾液が出ますが、梅干しを見るだけで唾液が出るようになるのは、古典的条件づけの一例です。

03講座で学ぶ

古典的条件づけは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第6章学習とは何か。古典的条件づけとパブロフの実験

FAQよくある質問

古典的条件づけとは何ですか?

古典的条件づけとは、もともと関係のない刺激を繰り返し対にすることで、新しい反応を学習する仕組みのことです。ロシアの生理学者パブロフが、犬の実験から発見しました。

古典的条件づけは脳のどこで起きているのですか?

ラットを使った実験では、小脳がまぶたの運動反応に必須で、扁桃体が恐怖反応、海馬が周囲の状況の処理に関わることが示されており、複数の脳領域が役割を分担しています。

古典的条件づけとオペラント条件づけの違いは?

古典的条件づけは刺激と刺激の結びつきによって自動的な反応を学習する仕組みで、自分の行動の結果(報酬や罰)によって行動が変化するオペラント条件づけとは異なります。

出典

  1. Greer, T. L., & Thompson, L. T. (2017). Editorial: Eyeblink Classical Conditioning in Psychiatric Conditions: Novel Uses for a Classic Paradigm. Frontiers in Psychiatry.
  2. Lee, T., & Kim, J. J. (2004). Differential Effects of Cerebellar, Amygdalar, and Hippocampal Lesions on Classical Eyeblink Conditioning in Rats. The Journal of Neuroscience, 24(13), 3242-3250.

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