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思考・心理学概論利用可能性ヒューリスティックとは
英語: Availability heuristic ・ 更新日 2026-10-03
利用可能性ヒューリスティックとは、ある出来事の例がどれだけ簡単に思い浮かぶかによって、その頻度や確率を判断することです。1973年に心理学者トベルスキーとカーネマンが報告しました。
01利用可能性ヒューリスティックをくわしく
利用可能性ヒューリスティックは、1973年に心理学者トベルスキーとカーネマンが報告した考え方です。出来事の頻度や確率を、実際のデータではなく、その出来事の例がどれだけ簡単に思い浮かぶかによって判断してしまう傾向を指します。
2021年のエフェンディッチの実験(参加者143人)では、身近な人が亡くなった経験を2件、または8件思い出すよう指示しました。すると、8件思い出すよう指示された人は、できごとの死者数の見積もりの中央値が3万人だったのに対し、2件だった人は中央値2万5000人にとどまりました。思い出す数を増やすほど、リスクの見積もりが高くなり、この効果は、画像を見せて感情に働きかける操作よりも強くみられました。
2008年のボムリッツとブレジスの分析では、2003年のアメリカのニュース報道数と、実際の死者数を比較しました。重症急性呼吸器症候群(SARS)やバイオテロは、死者が10人未満だったにもかかわらず10万件を超える報道がありましたが、喫煙や運動不足は、年間でより多くの死者を出していたにもかかわらず、報道ははるかに少なかったことが示されています。
このように、ニュースで繰り返し目にする出来事ほど「よくあること」「危険なこと」のように感じやすくなりますが、それが実際の頻度やリスクの大きさと一致しているとは限りません。
02身近な例
飛行機事故の報道を繰り返し見た後は、実際の事故率以上に「飛行機は危険だ」と感じやすくなる。これが利用可能性ヒューリスティックの一例です。
03講座で学ぶ
利用可能性ヒューリスティックは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
利用可能性ヒューリスティックとは何ですか?
利用可能性ヒューリスティックとは、ある出来事の例がどれだけ簡単に思い浮かぶかによって、その頻度や確率を判断することです。1973年にトベルスキーとカーネマンが報告しました。
利用可能性ヒューリスティックと代表性ヒューリスティックの違いは何ですか?
利用可能性ヒューリスティックは、例の思い浮かびやすさで頻度や確率を判断する考え方です。代表性ヒューリスティックは、対象がある典型的なイメージにどれだけ似ているかで、それが起こる確率を判断する考え方で、判断の手がかりが異なります。
利用可能性ヒューリスティックは、ニュースの見方にどう関わりますか?
2008年の分析では、実際の死者数が少ない出来事ほど報道量が多いことが示されています。報道量が多い出来事を「よくある」「危険だ」と感じやすくなるのは、利用可能性ヒューリスティックのはたらきによるものだと考えられます。