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思考・心理学概論代表性ヒューリスティックとは
英語: Representativeness heuristic ・ 更新日 2026-10-03
代表性ヒューリスティックとは、典型的な特徴に似ているかどうかで判断し、統計的な基準率を無視してしまうことです。
01代表性ヒューリスティックをくわしく
代表性ヒューリスティックとは、典型的な特徴に似ているかどうかで判断し、統計的な基準率を無視してしまうことです。心理学者トベルスキーとカーネマンが提唱した概念で、2016年のLuの論文では、彼らの説明として「人は代表性や利用可能性といった心理的な関係に頼る」と紹介されています。
代表性ヒューリスティックを示す代表的な例が「リンダ問題」です。31歳の独身女性リンダの性格を説明した文章を読んだ参加者に、「リンダは銀行員である」確率と「リンダは銀行員でフェミニスト運動に積極的である」確率のどちらが高いかを尋ねます。論理的には前者の確率の方が高いはずですが、多くの参加者は後者を選んでしまいます(連言錯誤)。これはリンダの人物像が「フェミニスト」という典型像に似ているためと説明されます。
2008年のPayneとCrowleyの研究では、臨床の場面での代表性ヒューリスティックの使われ方を、内科医と病理医8名を対象に調べました。医師たちは病気の診断において、基準率(集団内でのその病気の頻度)よりも因果関係に関する情報を82%の頻度で優先し、基準率を正確に思い出す精度も低いという結果でした(相関係数0.35程度)。
これらの研究から、代表性ヒューリスティックは実験室の課題だけでなく、医師の診断など実際の専門的な判断の場面でも、基準率を軽視させる形で影響を与えうることが分かります。
02身近な例
「物静かで本好きな人」と聞いて、営業職よりも図書館員を思い浮かべてしまうのは、実際の人数の比率(基準率)を考えずに、典型的な印象だけで判断する代表性ヒューリスティックの一例です。
03講座で学ぶ
代表性ヒューリスティックは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
代表性ヒューリスティックとは何ですか?
代表性ヒューリスティックとは、典型的な特徴に似ているかどうかで判断し、統計的な基準率を無視してしまうことです。
代表性ヒューリスティックと連言錯誤の違いは?
代表性ヒューリスティックは典型的な特徴に似ているかどうかで判断する心の働き全体を指し、連言錯誤はその結果として、論理的にありえない「2つの条件を満たす確率の方が高い」と判断してしまう具体的な誤りを指します。
代表性ヒューリスティックは専門家にも起こりますか?
はい。医師を対象にした研究でも、病気の診断の際に基準率よりも典型的な特徴や因果関係の情報を重視する傾向が見られ、専門家でも起こりうることが示されています。
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出典
- Payne, V. L., & Crowley, R. S. (2008). Assessing Use of Cognitive Heuristic Representativeness in Clinical Reasoning. AMIA Annual Symposium Proceedings.
- Lu, Y. (2016). The Conjunction and Disjunction Fallacies: Explanations of the Linda Problem by the Equate-to-Differentiate Model. Integrative Psychological & Behavioral Science.