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思考・心理学概論ヒューリスティックとは
英語: Heuristic ・ 更新日 2026-10-03
ヒューリスティックとは、素早く自動的に働く、簡単な手がかりを使った判断の近道のことです。
01ヒューリスティックをくわしく
ヒューリスティックとは、素早く自動的に働く、簡単な手がかりを使った判断の近道のことです。2017年のBobadilla-SuarezとLoveの論文では、ヒューリスティックを「情報の一部を無視する、効率的な認知プロセス」と説明しています。
研究の一つの流れが「速くて節約的(fast and frugal)」なヒューリスティックで、最小限の時間・知識・計算で、現実の環境に適応した選択を行う戦略を指します。情報量が少なくても、場合によっては複雑な統計的方法より良い成績を出すことがあります。
ただし2017年のBobadilla-SuarezとLoveの実験では、情報をより節約するTake-the-Bestというヒューリスティックの方が、情報をあまり節約しないTallyingというヒューリスティックより時間的に遅く、時間制限下での成績が悪いという、直感に反する結果が得られました。刺激の形式を変えた別の実験ではこの結果が逆転し、ヒューリスティックの評価は状況ごとの認知的な負荷に応じて考える必要があることが示されています。
2011年のStroughらの論文では、ヒューリスティックを意思決定を単純化する「直感的な方法」と位置づけ、感情的・経験的な速い思考と、分析的・意識的な遅い思考という2種類の思考過程(デュアルプロセス)との関わりの中でヒューリスティックが使われることを説明しています。
02身近な例
レストランで迷ったとき、メニューを全部比較せずに「とりあえず一番人気のものを選ぶ」というのはヒューリスティックの一例です。
03講座で学ぶ
ヒューリスティックは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
ヒューリスティックとは何ですか?
ヒューリスティックとは、素早く自動的に働く、簡単な手がかりを使った判断の近道のことです。
ヒューリスティックは「速くて節約的」というのは本当ですか?
必ずしもそうとは言えません。研究では、情報をより節約するヒューリスティックの方が、別のヒューリスティックより時間がかかる場合もあり、状況によって結果が異なることが示されています。
ヒューリスティックとバイアスの違いは?
ヒューリスティックは判断を速くするための近道そのものを指し、バイアスはその近道を使った結果生じる、体系的なズレや誤りを指します。
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出典
- Strough, J., Karns, T. E., & Schlosnagle, L. (2011). Decision-making heuristics and biases across the life span. Annals of the New York Academy of Sciences.
- Bobadilla-Suarez, S., & Love, B. C. (2017). Fast or Frugal, but Not Both: Decision Heuristics Under Time Pressure. Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition, 44(1).