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生理心理学カクテルパーティー効果とは
英語: Cocktail party effect ・ 更新日 2026-10-03
カクテルパーティー効果とは、周囲が騒がしい場所でも、注意を向けた相手の声だけを聞き分けられる現象のことです。1953年に心理学者チェリーが報告しました。
01カクテルパーティー効果をくわしく
カクテルパーティー効果という名前のもとになったのは、1953年に心理学者チェリーが報告した、両耳に別々の音声を同時に流す実験です。チェリーは、人は周囲が騒がしい環境でも、注目した1つの音声の流れだけを選んで聞き取れることを示しました。
2016年のオーバーフェルトとクレックナー・ノヴォトニーの実験では、18歳から30歳の50人を対象に、競合する話者がいる中での聞き取り課題を行いました。その結果、音の強さのわずかな違いを聞き分ける聴覚的な選択的注意の能力が高い人ほど、騒がしい環境での聞き取り成績が良いことが示されました。視覚的な選択的注意の能力も、聞き取り成績と関連していました。
2020年のローアとコーワンによる再現実験では、無視するように指示された音声の中に自分の名前が含まれていたとき、参加者の29%がそれに気づきました。名前に気づいた人は、直後に提示された関連課題でミスが増える傾向も見られました。一方、意味的に予想外の単語(名前以外)には、ほとんど気づかれませんでした。
これらの研究から、カクテルパーティー効果は単に「耳がいいから」起こるのではなく、注意を向け続ける力や、自分に関係の深い情報に気づく仕組みが関わっていることがわかります。
02身近な例
パーティー会場のように大勢が話している場所でも、自分の名前を呼ばれると、それだけ自然と気づくことがあります。これもカクテルパーティー効果の一例です。
03講座で学ぶ
カクテルパーティー効果は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
カクテルパーティー効果とは何ですか?
カクテルパーティー効果とは、周囲が騒がしい場所でも、注意を向けた相手の声だけを聞き分けられる現象のことです。1953年にチェリーが報告しました。
カクテルパーティー効果と選択的注意の違いは何ですか?
選択的注意とは、多くの情報の中から特定の対象にだけ意識的に注意を向けるはたらき全般を指す、より広い言葉です。カクテルパーティー効果は、その選択的注意が、騒がしい音声環境での聞き取りという具体的な場面で働いている現象を指します。
カクテルパーティー効果は誰にでも同じように起こるのですか?
いいえ。2016年の実験では、聴覚的な選択的注意の能力には個人差があり、能力が高い人ほど騒がしい環境での聞き取り成績が良いことが示されています。
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出典
- Oberfeld, D., & Klöckner-Nowotny, F. (2016). Individual differences in selective attention predict speech identification at a cocktail party. eLife, 5, e16747.
- Röer, J. P., & Cowan, N. (2020). A Preregistered Replication and Extension of the Cocktail Party Phenomenon: One's Name Captures Attention, Unexpected Words Do Not. Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition, 47(2), 234-242.