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社会心理学

内集団ひいきとは

英語: In-group favoritism ・ 更新日 2026-10-02

内集団ひいきとは、自分が所属する集団を、所属していない集団より優遇する傾向のことです。意味のない基準でグループ分けしただけでも生まれることが実験で示されています。

01内集団ひいきをくわしく

内集団ひいきとは、自分が所属する集団を、所属していない集団より優遇する傾向のことです。1971年、タジフェル(Henri Tajfel)らは、意味のない基準(抽象画の好みなど)で集団を分けただけでも、人は自分の集団を優遇するようになることを実験で示しました。これは「最小条件集団実験」として知られています。

この実験では、参加者同士に面識はなく、利害対立の歴史もありませんでしたが、点数を配分する課題で、自分の集団と相手の集団の総得点を最大化するより、両集団の得点差を自分の集団に有利にする選択をする傾向が見られました。つまり、単に「自分はこちら側」と分類されるだけで、ひいきが生まれる可能性があるということです。

内集団ひいきは広く確認されている現象で、2014年のバリエットらのメタ分析(212の研究を対象)でも、内集団への協力行動を優遇する傾向が示されています。一方で、心理学者ブリューワーが指摘するように、内集団ひいきの多くは「自分の集団を良く扱う」ことが中心で、必ずしも外集団への敵意や攻撃を伴うわけではないとされています。

02身近な例

出身地や好きなスポーツチームが同じだと分かっただけで、初対面の相手に親しみを感じやすくなるのは、内集団ひいきの一例です。

03講座で学ぶ

内集団ひいきは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第12章偏見とステレオタイプはなぜ生まれるか。集団わけと潜在的バイアス

FAQよくある質問

内集団ひいきとは何ですか?

内集団ひいきとは、自分が所属する集団を、所属していない集団より優遇する傾向のことです。1971年のタジフェルらの実験で、意味のない基準で分けただけでも生まれることが示されました。

内集団ひいきは外集団への敵意と同じですか?

いいえ、同じではありません。多くの場合、内集団ひいきは自分の集団を良く扱うことが中心で、必ずしも外集団への敵意や攻撃を伴うわけではないとされています。

ひいきが起こらないようにできますか?

完全に避けることは難しいとされますが、集団の境界を強調しない、共通の目標を持たせるなどの工夫が、集団間のひいきを和らげる可能性があると考えられています。

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出典

  1. Tajfel, H., Billig, M. G., Bundy, R. P., & Flament, C. (1971). Social categorization and intergroup behaviour. European Journal of Social Psychology, 1(2), 149-178.
  2. Balliet, D., Wu, J., & De Dreu, C. K. W. (2014). Ingroup favoritism in cooperation: A meta-analysis. Psychological Bulletin, 140(6), 1556-1581.

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