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恋愛・人間関係ポジティブ・イリュージョンとは
英語: Positive Illusions ・ 更新日 2026-10-03
ポジティブ・イリュージョンとは、パートナーを、本人の自己評価よりも好意的に見る傾向のことです。Murray・Holmes・Griffin(1996)の研究で、関係の満足度との関連が報告されました。
01ポジティブ・イリュージョンをくわしく
心理学者マレー(Sandra Murray)・ホームズ(John Holmes)・グリフィン(Dale Griffin)は1996年の研究で、恋人や配偶者を、相手自身の自己評価よりも好意的に見る傾向を報告し、これをポジティブ・イリュージョンと呼びました。
2011年にマレーらがPsychological Science誌に発表した追跡調査では、新婚夫婦を3年間追跡した結果、結婚当初にパートナーを高く理想化していた人たちは、その後の結婚満足度がほとんど下がりませんでした。一方、理想化の程度が低かった人たちの満足度は大きく下がりました。この差は、パートナー自身の実際の適応の良さや好感度を考慮しても見られました。
2019年にソン(Song)らがFrontiers in Human Neuroscience誌にまとめたレビューでは、ポジティブ・イリュージョンのレベルが高いほど、関係が終わるリスクが低く、満足度が高く、葛藤や疑いが少ないという関連が、これまでの研究から確認されていると紹介されています。信頼や親密さの持続とも関連するとされています。
一方で、理想化が常に良い結果につながるとは限りません。相手の欠点を完全に無視するわけではなく、ある程度の「ズレ」を許容しながらも相手を肯定的に捉えるバランスが関わっているとみられ、現実と大きくかけ離れた思い込みが長期的にどう影響するかについては、今も研究が続けられています。
02身近な例
周りから見ると欠点も多い相手なのに、本人は「うちのパートナーは本当に優しくて素敵な人」と感じている——こうした少し甘めの見方が、むしろ関係の満足度を保つことにつながっている場合があります。
RESEARCH研究の解説記事
「恋は盲目」は科学的に本当だった。理想化と脳の研究でわかったこと(しぐさと本音)
FAQよくある質問
ポジティブ・イリュージョンとは何ですか?
ポジティブ・イリュージョンとは、パートナーを、本人の自己評価よりも好意的に見る傾向のことです。Murray・Holmes・Griffin(1996)の研究で、関係の満足度との関連が報告されました。
ポジティブ・イリュージョンは「思い込み」で危険ではないですか?
極端な思い込みが常に良いとは限りませんが、適度にパートナーを好意的に見ることは、関係の満足度の維持に役立つ可能性があるとされています。
ポジティブ・イリュージョンは本当に関係の満足度を高めるのですか?
新婚夫婦を3年間追跡した研究では、結婚当初に強く理想化していた人ほど、その後の満足度の低下が見られませんでした。ただし、これは一つの研究結果であり、すべてのケースに当てはまるとは限りません。
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出典
- Murray, S. L., Holmes, J. G., & Griffin, D. W. (1996). The benefits of positive illusions: Idealization and the construction of satisfaction in close relationships. Journal of Personality and Social Psychology, 71(6), 1155-1180.(背景・古典)
- Murray, S. L., Griffin, D. W., Derrick, J. L., Harris, B., Aloni, M., & Leder, S. (2011). Tempting fate or inviting happiness? Unrealistic idealization prevents the decline of marital satisfaction. Psychological Science, 22(5), 619-626.
- Song, H., Zhang, Y., Zuo, L., Chen, X., Cao, G., d'Oleire Uquillas, F., & Zhang, X. (2019). Improving relationships by elevating positive illusion and the underlying psychological and neural mechanisms. Frontiers in Human Neuroscience, 13, 526.