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脳と心レム睡眠とは
英語: REM Sleep ・ 更新日 2026-10-04
レム睡眠とは、閉じたまぶたの下で眼球が速く動き、脳波が低い振幅で変化する睡眠の状態のことです。夢を見ていることが多い睡眠段階として知られています。
01レム睡眠をくわしく
レム(REM)とは「急速眼球運動(Rapid Eye Movement)」の略です。レム睡眠中は、筋肉の緊張が大きく低下する一方で、脳は覚醒時に近い活発な状態になります。2008年にライディックが紹介した研究では、レム睡眠中は運動ニューロンが活動電位をほとんど発生させないために、体を動かさずに筋肉の脱力(アトニア)が生じることが説明されています。
レム睡眠の機能については、研究者の間でも見解が分かれています。2011年にシーゲルが発表した論文は、レム睡眠の適応的な役割が「完全な謎」のままであると主張しました。抗うつ薬などによってレム睡眠が大きく抑制されても、記憶に明確な悪影響は見られず、むしろ改善する例さえ報告されていることが、その根拠の一つとして挙げられています。
一方で、レム睡眠が特定の種類の記憶を助けるという報告もあります。宣言的記憶(言葉で言い表せる記憶)は主に徐波睡眠の恩恵を受け、レム睡眠の効果はそれほど一貫していないとする研究がある一方、手続き記憶などレム睡眠と関連づけられる記憶の種類も指摘されています。
「レム睡眠=記憶を整理する睡眠」と単純に言い切るのは、研究の現状を超えた断定です。レム睡眠の役割については、動物でも人間でも、いまだ研究者の間で意見が一致していません。
02身近な例
夢を見た直後に目が覚めたとき、夢の内容をはっきり覚えていることが多いのは、その直前までレム睡眠の状態にあったためだと考えられています。
03講座で学ぶ
レム睡眠は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
レム睡眠とは何ですか?
レム睡眠とは、閉じたまぶたの下で眼球が速く動き、脳波が低い振幅で変化する睡眠の状態のことです。夢を見ていることが多い睡眠段階として知られています。
レム睡眠とノンレム睡眠の違いは何ですか?
レム睡眠は脳が活発に働き筋肉の緊張が失われる睡眠段階で、夢を見ていることが多いとされます。一方ノンレム睡眠は、脳波がゆっくりとした波になる段階で、宣言的記憶の定着に関わるとされています。
レム睡眠は記憶の整理に欠かせないのですか?
はっきりとは分かっていません。レム睡眠を薬で抑制しても記憶に明確な悪影響が見られない例が報告されており、研究者の間でもレム睡眠の役割については意見が分かれています。