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心理学研究法

再現性とは

英語: Reproducibility ・ 更新日 2026-10-03

再現性とは、同じ手順で研究を繰り返したとき、同じ結果がどれだけ得られるかの度合いのことです。2015年の大規模な追試プロジェクトで、心理学の再現性の課題が明らかになりました。

01再現性をくわしく

再現性とは、同じ手順で研究を繰り返したとき、同じ結果がどれだけ得られるかの度合いのことです。2015年にOpen Science Collaborationが行った大規模な追試プロジェクトでは、心理学の主要な3誌に掲載された100件の研究を追試した結果、元の研究では97%が統計的に有意な結果を報告していたのに対し、追試では36%しか有意な結果を示さず、追試の効果量は元の研究のおよそ半分だったことが報告されています(この数値は2018年のvan AertとvanAssenの論文で紹介されています)。

この結果を統計的に再分析したJohnsonらの2017年の論文は、心理学実験の90%以上が「実質的に無視できる効果」を検証していると推定し、出版バイアス(統計的に有意な結果だけが発表されやすいこと)がこの再現性の低さの一因である可能性を指摘しています。

van AertとvanAssenの2018年の論文も、元の研究の効果量(r=.403)が追試の効果量(r=.197)より大幅に大きかったことを確認し、この差を「平均への回帰」として説明しています。統計的に有意だった元の研究は、効果量を実際より大きく見せてしまう傾向があるため、過大評価された効果の方が選ばれて発表されやすいということです。

このように再現性の低さは、個々の研究者の不正ではなく、有意な結果だけが注目されやすい研究・出版の仕組み自体に起因する部分が大きいと考えられています。

02身近な例

ある心理学の実験結果が話題になっても、別の研究チームが同じ手順でやり直すと、同じ強さの効果が得られないことがあります。これが再現性の問題です。

03講座で学ぶ

再現性は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第2章なぜ心理学は研究法を学ぶのか。直感と実証のちがい

FAQよくある質問

再現性とは何ですか?

再現性とは、同じ手順で研究を繰り返したとき、同じ結果がどれだけ得られるかの度合いのことです。2015年の大規模な追試プロジェクトで、心理学の再現性の課題が明らかになりました。

心理学の研究はどれくらい再現できるのですか?

2015年の大規模な追試プロジェクトでは、追試で有意な結果が得られたのは36%にとどまり、効果の大きさも元の研究の半分程度でした。

再現性が低いのはなぜですか?

統計的に有意な結果だけが発表されやすい仕組みが、効果を実際より大きく見積もった研究を選びやすくしているためと考えられています。

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確証バイアス独立変数従属変数

出典

  1. Johnson, V. E., Payne, R. D., Wang, T., Asher, A., & Mandal, S. (2017). On the Reproducibility of Psychological Science. Journal of the American Statistical Association.
  2. van Aert, R. C. M., & van Assen, M. A. L. M. (2018). Examining reproducibility in psychology: A hybrid method for combining a statistically significant original study and a replication. Behavior Research Methods, 50(4), 1515-1539.

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