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対人同期とは

英語: Interpersonal Synchrony ・ 更新日 2026-10-03

対人同期とは、会話中の動きや話すリズムが、相手と自然にそろう現象のことです。相性や親しさとの関係が研究されています。

01対人同期をくわしく

対人同期(interpersonal synchrony)とは、会話や共同作業の中で、動きや話すリズム、生理的な反応などが、相手と自然にそろっていく現象です。1999年にシャートランド(Tanya Chartrand)とバージ(John Bargh)が報告した「カメレオン効果」——人が意識せずに、話している相手の姿勢や身振りをまねてしまう現象——は、対人同期を扱った代表的な研究のひとつです。

2016年にレンニュング(Rennung)とゴリツ(Göritz)がまとめたメタ分析では、1988年から2015年までに行われた60件の実験データを統合し、対人同期が協力行動や好意的な態度につながる効果を調べました。その結果、対人同期には中程度の効果(Hedges' g=0.48、95%信頼区間0.39〜0.56)があり、態度・行動の両方で、他者を助けるような反応が増えることが確認されました。

2021年にギフォード(Gifford)らがまとめたレビューでは、対人同期によって前向きな感情や親密さが高まるだけでなく、脳活動やホルモンの同期(例えばカップル間でのコルチゾールの変動の同期)も報告されていると紹介されています。実験で、実験者と動きのリズムをそろえてタップした参加者は、相手への好感度を高く評価したことも示されています。

対人同期の効果は、無意識に起こる場合も、意図的にタイミングを合わせる場合もあります。研究では、実験者が結果を知らない状態で測定する「盲検化」がされているかどうかで効果の大きさが変わることも分かっており、相性の良さを測る万能な指標というよりも、関係の中で起こる一つの現象として理解する必要があります。

02身近な例

仲の良い友人と話していると、いつの間にか座り方や相手の相づちのタイミングが似てくることがあります。初対面でもテンポが自然に合う相手には、親しみを感じやすいこともあります。

RESEARCH研究の解説記事

会話のテンポが合う相手ほど相性がいいのか。同期の心理学研究でわかったこと(しぐさと本音)

FAQよくある質問

対人同期とは何ですか?

対人同期とは、会話中の動きや話すリズムが、相手と自然にそろう現象のことです。相性や親しさとの関係が研究されています。

対人同期があると相性が良いということですか?

対人同期は好意や協力行動と関連することが報告されていますが、それだけで相性の良さが決まるわけではなく、関係の一側面を示す現象として理解されています。

対人同期は意識してつくれますか?

実験では、相手の動きのリズムに意図的に合わせることで好感度が上がった例も報告されています。ただし、不自然に合わせようとすると逆効果になる可能性もあります。

RELATED同じ分野の用語

対人魅力近接性効果単純接触効果愛着スタイル類似性-魅力仮説希少性と「手に入りにくさ」

出典

  1. Chartrand, T. L., & Bargh, J. A. (1999). The chameleon effect: The perception-behavior link and social interaction. Journal of Personality and Social Psychology, 76(6), 893-910.(背景・古典)
  2. Rennung, M., & Göritz, A. S. (2016). Prosocial consequences of interpersonal synchrony: A meta-analysis. Zeitschrift für Psychologie, 224(3), 168-189.
  3. Gifford, A., Marmelat, V., & Beadle, J. N. (2021). A narrative review examining the utility of interpersonal synchrony for the caregiver-care recipient relationship in Alzheimer's disease and related dementias. Frontiers in Psychology, 12, 653468.

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