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バーンアウト(燃え尽き症候群)とは

英語: Burnout ・ 更新日 2026-10-03

バーンアウト(燃え尽き症候群)とは、仕事上の慢性的なストレスにさらされ続けた結果、疲弊感や仕事への冷めた態度、成果が上がらない感覚が生じる状態のことです。

01バーンアウト(燃え尽き症候群)をくわしく

心理学者クリスティーナ・マスラックは、科学的な調査が行われる前の1976年の論文で、すでにバーンアウトを詳しく描写していました。1981年には、マスラックらによって「マスラック・バーンアウト・インベントリー」という測定尺度が発表され、「疲弊」「冷笑的な態度(皮肉・離脱)」「無力感・成果の実感のなさ」という3つの要素からなる症候群として定義が定まりました。

2019年には世界保健機関(WHO)が、バーンアウトを「うまく対処できていない慢性的な職場でのストレスから生じる症候群」として、ICD-11(国際疾病分類第11版)に職業現象のひとつとして加えました。

2021年に発表された、29か国の研究者による系統的レビューでは、248件の研究から88種類の異なる定義が見つかり、11種類の「オリジナルの定義」に分類されました。マスラックらの3要素による定義が最も広く使われているものの、研究者の間で完全に一致した定義があるわけではないことが示され、専門家パネルによる合意形成を経て新しい定義が提案されました。

2023年に発表された論文では、「疲弊」「冷笑的な態度」「無力感」が必ずしも一つのまとまった症候群として現れるわけではなく、特に疲弊はうつ症状と強く関連していること、職場でのストレスはバーンアウトを予測する強い要因とは言えないことなどが指摘されており、半世紀近い研究の歴史があっても確立した診断基準はまだ無いとされています。

02身近な例

仕事に対してやる気が出ず、冷めた気持ちで対応するようになり、以前ほど成果を上げられている気がしない、という状態が続くとき、バーンアウトの可能性が考えられます。

03講座で学ぶ

バーンアウト(燃え尽き症候群)は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第13章職務満足はどう測り、何に影響するか

FAQよくある質問

バーンアウト(燃え尽き症候群)とは何ですか?

バーンアウトとは、仕事上の慢性的なストレスにさらされ続けた結果、疲弊感や仕事への冷めた態度、成果が上がらない感覚が生じる状態のことです。1981年にマスラックらが3要素からなる症候群として定義しました。

バーンアウトは病気として診断されるのですか?

WHOは2019年にICD-11へバーンアウトを「職業現象」として加えましたが、2023年の論文では、半世紀近い研究の歴史があっても確立した診断基準はまだ無いと指摘されています。

バーンアウトは必ず職場のストレスが原因なのですか?

職場のストレスが関係するとされていますが、2023年の論文では、職場のストレスがバーンアウトを予測する力は弱いというメタ分析の結果が紹介されており、原因を職場のストレスだけに限定できるとは言えません。

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出典

  1. Bianchi, R., & Schonfeld, I. S. (2023). Examining the evidence base for burnout. Bulletin of the World Health Organization, 101(11), 743-745.
  2. Guseva Canu, I., et al. (2021). Harmonized definition of occupational burnout: A systematic review, semantic analysis, and Delphi consensus in 29 countries. Scandinavian Journal of Work, Environment & Health, 47(2), 95-107.

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