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生理心理学

蝸牛とは

英語: Cochlea ・ 更新日 2026-10-05

蝸牛とは、内耳にある渦巻き状の器官で、音の振動を電気信号に変える働きをしている部位のことです。

01蝸牛をくわしく

蝸牛は内耳にあるカタツムリのような渦巻き状の管で、内部は「前庭階」「鼓室階」「中央階」という3つの部屋に分かれています。前庭階と鼓室階は外リンパ液で満たされ、中央階は内リンパ液で満たされており、この中央階の中にコルチ器という音を感じ取る組織が基底膜の上に乗っています。

蝸牛は単なる管ではなく、音の高さ(周波数)を場所ごとに振り分ける働きを持っています。入口に近い「基部」は高い音に、奥の「頂部」は低い音に強く反応するように基底膜の硬さや幅が変化しており、人は20ヘルツから2万ヘルツまでの音をこの仕組みで聞き分けています。

蝸牛の構造は、実験でよく使われる動物と人で同じだと考えられてきましたが、2019年の研究では、人の蝸牛には骨でできた部分に加えて、動物にはあまり見られない柔らかい組織の「橋」のような構造があり、振動の伝わり方が動物モデルとは異なることが示されました。

「蝸牛」という言葉は「音を感じる場所」として語られがちですが、実際に音の振動を電気信号に変えているのは蝸牛の中にある有毛細胞です。蝸牛はその有毛細胞を守り、音の高さごとに振動を振り分けるための器官だと理解すると誤解が少なくなります。

02身近な例

補聴器や人工内耳は、蝸牛のこうした仕組みを利用して、音の振動を脳が使える信号に変えて届けようとする医療機器です。

03講座で学ぶ

蝸牛は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第5章耳はどうやって音を「聞く」に変えるのか。聴覚のしくみ

FAQよくある質問

蝸牛とは何ですか?

蝸牛とは、内耳にある渦巻き状の器官で、音の振動を電気信号に変える働きをしている部位のことです。

蝸牛と有毛細胞の違いは?

蝸牛は内耳にある渦巻き状の器官全体を指し、有毛細胞は蝸牛の中にあるコルチ器に含まれる、実際に音の振動を電気信号に変換する感覚細胞です。蝸牛という器官の中に、有毛細胞というセンサーが収められています。

蝸牛が傷つくとどうなりますか?

蝸牛の中の構造や有毛細胞が傷つくと、音を電気信号に変える働きが低下し、難聴につながることがあるとされています。症状や原因は人によって異なるため、気になる場合は専門の医療機関で確認することが勧められます。

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出典

  1. Inaoka, T., Shintaku, H., Nakagawa, T., Kawano, S., Ogita, H., Sakamoto, T., Hamanishi, S., Wada, H., & Ito, J. (2011). Piezoelectric materials mimic the function of the cochlear sensory epithelium. Proceedings of the National Academy of Sciences, 108(45), 18390-18395.
  2. Raufer, S., Guinan, J. J. Jr., & Nakajima, H. H. (2019). Cochlear partition anatomy and motion in humans differ from the classic view of mammals. Proceedings of the National Academy of Sciences, 116(28), 13977-13982.

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