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脳と心グリア細胞とは
英語: Glial Cell ・ 更新日 2026-10-04
グリア細胞とは、ニューロンを支え、その働きを助ける、神経系を構成する細胞のことです。かつては単に構造を支える細胞とみなされていましたが、近年の研究では、脳の働きに直接関わることがわかってきました。
01グリア細胞をくわしく
グリア細胞には、星状膠細胞(アストロサイト)や乏突起膠細胞などの「マクログリア」と、免疫細胞の仲間である「ミクログリア」が含まれます。2023年のロペス-オルティス(Lopez-Ortiz)とエヨ(Eyo)によるレビューでは、グリア細胞は従来、構造を支える「家事」的な役割を担うとされてきましたが、近年の研究によって、脳のほぼすべての働きに直接関わっていることが明らかになってきたと説明されています。
グリア細胞の重要な働きの一つが、使われなくなったシナプス(神経細胞のつなぎ目)を取り除く「シナプス刈り込み」です。2023年のフオ(Huo)らのレビューによると、ミクログリアは、神経伝達物質などの「来てほしい」信号によって不要なシナプスの近くに集まり、弱ったシナプスの表面に現れる「食べてほしい」の目印を認識して、取り込み・分解します。この過程には、補体(C1qやC3)という、もともと免疫で働くたんぱく質が関わることも知られています。
アストロサイトも、MEGF10やMERTKといった受け取り口を使って、同様にシナプスの除去に関わっています。これらのグリア細胞による刈り込みは、神経回路を発達の過程で適切な形に整えるうえで重要な役割を果たすと考えられています。
グリア細胞の働きは発達期だけでなく成人の脳でも続いており、神経炎症や脳の病気との関係も研究が進められています。ただし、グリア細胞の役割はまだ研究の途上にあり、仕組みの全体像がすべて解明されているわけではありません。
02身近な例
使わなくなった脳内の神経回路のつながりが整理され、よく使う回路が強まっていく背景には、グリア細胞によるシナプスの刈り込みが関わっていると考えられています。
03講座で学ぶ
グリア細胞は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
グリア細胞とは何ですか?
グリア細胞とは、ニューロンを支え、その働きを助ける、神経系を構成する細胞のことです。星状膠細胞やミクログリアなどが含まれます。
グリア細胞とニューロンの違いは?
ニューロンは電気信号で情報をやり取りする細胞ですが、グリア細胞はニューロンを支えたり、不要なつなぎ目(シナプス)を取り除いたりするなど、ニューロンの働きを支える役割を担います。
グリア細胞は単なる「脇役」ですか?
かつてはそう考えられていましたが、近年の研究では、シナプスの刈り込みや脳の恒常性の維持など、脳の働きに直接関わっていることがわかってきています。
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出典
- Lopez-Ortiz AO, Eyo UB (2023). Astrocytes and Microglia in the Coordination of CNS Development and Homeostasis. Journal of Neurochemistry, 168(10), 3599-3614.
- Huo A, Wang J, Li Q, Li M, Qi Y, Yin Q, Luo W, Shi J, Cong Q (2023). Molecular mechanisms underlying microglial sensing and phagocytosis in synaptic pruning. Neural Regeneration Research, 19(6), 1284-1290.