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お金の心理学(行動経済学)

マネースクリプトとは

英語: Money Scripts ・ 更新日 2026-10-03

マネースクリプトとは、子どもの頃の経験などから身につく、お金についての無意識の思い込みのことです。Klontzらが研究しています。

01マネースクリプトをくわしく

心理学者のブラッド・クロンツ(Brad Klontz)らは2011年の論文で、人がお金について抱く無意識の思い込みを「マネースクリプト」と呼び、Klontz Money Script Inventoryという質問紙で測定しました。この思い込みは、子どもの頃の家庭環境や経験の中で、本人が意識しないまま形成されると考えられています。

2020年にFrontiers in Psychologyに掲載された研究では、クロンツらの枠組みにもとづき、マネースクリプトは「お金を避ける」「お金を崇拝する」「お金で地位を示す」「お金を警戒する」という4つの傾向に分けられるとされています。たとえば「お金を崇拝する」傾向が強い人は、お金さえあれば多くの問題が解決すると考えやすいとされます。

2024年にBehavioral Sciencesに掲載された研究でも、マネースクリプトは子どもの頃から無意識のうちに形成される思い込みとして説明され、慎重・浪費・回避・ため込みといった傾向に分けて、金銭管理の行動を調べる手がかりとして使われています。

一方で、マネースクリプトは自己報告式の質問紙で測定するため、本人が気づいていない思い込みをどこまで正確に捉えられているかという限界も指摘されています。

02身近な例

節約を重視する家庭で育った人が、十分な収入があっても「お金を使うのは悪いこと」と感じてしまうのは、マネースクリプトの一例として説明されることがあります。

RESEARCH研究の解説記事

家族間でお金の価値観が違うのはなぜか。マネースクリプトの研究(お金と心理)

FAQよくある質問

マネースクリプトとは何ですか?

マネースクリプトとは、子どもの頃の経験などから身につく、お金についての無意識の思い込みのことです。心理学者のクロンツらが研究しています。

マネースクリプトは生まれつき決まっているのですか?

研究では、子どもの頃の家庭環境や経験を通じて無意識のうちに形成されると考えられています。生まれつきではなく、経験によって身につくものだとされています。

マネースクリプトにはどんな種類がありますか?

代表的な研究では、お金を避ける、お金を崇拝する、お金で地位を示す、お金を警戒するという4つの傾向に分けられています。

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アンカリング効果支払いの痛み保有効果現状維持バイアスデフォルト効果快楽順応

出典

  1. Klontz, B., Britt, S. L., Mentzer, J., & Klontz, T. (2011). Money beliefs and financial behaviors: Development of the Klontz Money Script Inventory. Journal of Financial Therapy, 2(1), 1-22.
  2. Nadeem, M. A., Qamar, M. A. J., Nazir, M. S., Ahmad, I., Timoshin, A., & Shehzad, K. (2020). How investors' attitudes shape stock market participation in the presence of financial self-efficacy. Frontiers in Psychology, 11, 553351.
  3. Langabeer, J. R., Vega, F. R., Cardenas-Turanzas, M., et al. (2024). How financial beliefs and behaviors influence the financial health of individuals struggling with opioid use disorder. Behavioral Sciences, 14(5), 394.

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