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生理心理学オキシトシンとは
英語: Oxytocin ・ 更新日 2026-10-10
オキシトシンとは、出産や授乳、動物の社会的な絆の形成に関わるホルモンのことです。
01オキシトシンをくわしく
オキシトシンは、視床下部で作られ、下垂体後葉から血液中に分泌されるホルモンで、もともとは分娩時の子宮収縮や、授乳時の乳汁分泌を促す働きで知られていました。Lieberwirth & Wang(2014)によれば、近年の動物実験では、オキシトシンが社会的な絆の形成にも関わることが示されています。
一夫一妻型の齧歯類であるプレーリーハタネズミを使った実験では、メスの脳内にオキシトシンを投与すると、交尾の有無にかかわらず、特定のオス(パートナー)への選好が形成されました。この効果は、オキシトシン受容体の働きを阻害する薬剤を先に投与すると消失しました。一方、同じ投与をオスに行っても、パートナーへの選好は形成されませんでした。
マーモセットというサルの仲間でも、オキシトシンの投与によってパートナーへの接近行動や食物の分け合いが増えたことが報告されています。ラットのメスにオキシトシンを投与すると、子に接してから母親らしい行動が現れるまでの時間が短くなることも示されています。
ヒトを対象にした研究では、妊娠初期から妊娠後期にかけて血液中のオキシトシンの量が増えるほど、妊娠後期における母親から胎児への絆の強さと関連していたことが報告されています。これは動物実験のように要因を操作した結果ではなく、人を対象にした観察研究から得られた関連です。
02身近な例
出産後、赤ちゃんに触れたり授乳をしたりするときに分泌が増えるホルモンの一つが、オキシトシンです。
03講座で学ぶ
オキシトシンは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
オキシトシンとは何ですか?
オキシトシンとは、視床下部で作られ下垂体後葉から分泌されるホルモンで、分娩時の子宮収縮や授乳時の乳汁分泌、動物の社会的な絆の形成に関わることが知られています。
オキシトシンは人との絆にも関わりますか?
Lieberwirth & Wang(2014)によれば、動物実験ではオキシトシンがパートナーへの選好や親の養育行動を強めることが示されています。ヒトでも、妊娠中の血中オキシトシンの増加が、妊娠後期の母親から胎児への絆の強さと関連していたという報告がありますが、これは観察研究による関連であり、動物実験のように要因を操作して確かめたものではありません。