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パニック症(パニック障害)とは

英語: Panic Disorder ・ 更新日 2026-10-04

パニック症とは、はっきりした理由がないのに、突然激しい恐怖や不快感に襲われる「パニック発作」を繰り返し経験し、またいつ発作が起こるかわからないという不安が続く精神疾患のことです。

01パニック症(パニック障害)をくわしく

パニック発作は、動悸、呼吸が苦しくなる、胸の痛み、吐き気、死ぬのではないかという恐怖感など、DSM-5という診断基準では13の症状のうち4つ以上が急に強まって数分以内にピークに達する状態として定義されています。パニック症と診断されるには、こうした発作を繰り返すだけでなく、また発作が起こるのではないかという心配が続き、そのために行動が変わることが条件になります。

2016年に発表された世界25か国を対象とした世界精神保健調査では、パニック発作を一生のうちに経験する人の割合は13.2%であったのに対し、パニック症の診断基準を満たす人の割合は1.7%にとどまりました。パニック発作を経験した人のうち発作を繰り返した人は66.5%にのぼりましたが、パニック症の診断基準まで満たした人は12.8%でした。

2006年に発表されたアメリカの全国調査(NCS-R)では、パニック発作とパニック症の始まる年齢の平均に大きな差がなく、どちらもおおよそ22歳から23歳ごろに始まる傾向が示されています。パニック症に広場恐怖(発作が起きたときに逃げられない場所を避けるようになる状態)を伴う人ほど、発作が1年後も続いている割合が高く、生活への影響も大きいことが報告されています。

パニック症は、生活に支障をきたす代表的な精神疾患の一つであり、世界精神保健調査では、パニック症のある人の80.4%が、うつ病などの他の精神疾患も合わせて経験していたことが示されています。一方で治療を受けたことがある人は多いものの、実際に推奨される治療を12か月以内に受けられていた人は約2割から5割程度にとどまっており、治療につながりにくい面があることも指摘されています。

02身近な例

電車の中で突然、心臓がどきどきして息苦しくなり、「このまま死んでしまうのでは」という強い恐怖を感じる。このような発作を繰り返し、また起こるのではないかと不安になり電車を避けるようになると、パニック症が疑われます。

03講座で学ぶ

パニック症(パニック障害)は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第15章不安症とは何か。日常の不安との違い

FAQよくある質問

パニック症とは何ですか?

パニック症とは、はっきりした理由がないのに激しい恐怖や不快感に襲われる「パニック発作」を繰り返し、また発作が起こるのではないかという不安が続く精神疾患のことです。

パニック発作とパニック症は同じものですか?

いいえ。パニック発作は一時的な強い恐怖の発作そのものを指し、パニック症はその発作を繰り返し経験し、発作への不安のために生活に影響が出ている状態を指す診断名です。パニック発作だけを経験する人は多くいますが、パニック症の診断基準を満たす人はそのうちの一部です。

パニック症は珍しい病気ですか?

世界的な調査では、生涯でパニック症の診断基準を満たす人はおよそ1.7%とされており、まれな病気ではありませんが、パニック発作だけを経験する人(13.2%)に比べると少なくなります。

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学習性無力感汎適応症候群バーンアウト(燃え尽き症候群)認知のゆがみセルフスティグマアンヘドニア

出典

  1. de Jonge, P., Roest, A. M., Lim, C. C. W., et al. (2016). Cross-national Epidemiology of Panic Disorder and Panic Attacks in the World Mental Health Surveys. Depression and Anxiety, 33(12), 1155-1177.
  2. Kessler, R. C., Chiu, W. T., Jin, R., Ruscio, A. M., Shear, K., & Walters, E. E. (2006). The epidemiology of panic attacks, panic disorder, and agoraphobia in the National Comorbidity Survey Replication. Archives of General Psychiatry, 63(4), 415-424.

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