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心の健康

統合失調症とは

英語: Schizophrenia ・ 更新日 2026-10-04

統合失調症とは、思考や感情、行動のまとまりが乱れ、幻覚や妄想などの症状が現れる精神疾患のことです。世界的には人口の約0.3%が罹患していると推定されています。

01統合失調症をくわしく

統合失調症は、現実の捉え方や考えのまとまりに影響が出る精神疾患です。2018年に発表された世界疾病負荷研究(GBD2016)のデータ解析によると、2016年時点の年齢調整後の有病率は0.28%で、世界で約2090万人が罹患していると推定されました。1990年の1310万人から増加しており、罹患者の70.8%が25〜54歳の層に集中しています。

症状は、幻覚や妄想など通常の心の働きに「加わる」陽性症状と、意欲や感情表現が「失われる」陰性症状に分けられます。疾病負荷の面でも大きく、310の疾患・傷害の中で12番目に障害を引き起こす要因とされ、世界で1340万年分の生活障害(YLD)を生み出しています。

原因として広く研究されているのが、脳内の神経伝達物質ドーパミンの働きに注目する仮説です。精神科医ハウズとカプアは2009年の論文で、妊娠・出産時の問題、心理的トラウマ、大麻使用、ストレスなど複数の遺伝的・環境的リスク要因が、最終的に脳の線条体という部位でのドーパミン分泌過剰という共通の経路に収束するという「ドーパミン仮説バージョンⅢ」を提唱しました。

ただし、この仮説が説明するのは主に幻覚・妄想などの精神病症状であり、意欲の低下といった陰性症状や、記憶・注意などの認知機能の障害までは十分に説明できないと、提唱者自身も限界を認めています。治療には薬物療法に加え、心理社会的な支援を組み合わせることが一般的です。

02身近な例

家族に統合失調症の人がいると心配になることがありますが、発症には複数の要因が関わるため、遺伝だけで必ず発症するわけではありません。幻聴や妄想が続くときは、早めに精神科を受診することが勧められます。

03講座で学ぶ

統合失調症は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第15章統合失調症とは何か。陽性症状と陰性症状

FAQよくある質問

統合失調症とは何ですか?

統合失調症とは、思考や感情、行動のまとまりが乱れ、幻覚や妄想などの症状が現れる精神疾患です。世界的に人口の約0.3%が罹患していると推定されています。

統合失調症とうつ病の違いは何ですか?

うつ病は気分の落ち込みや興味・喜びの喪失が中心の疾患ですが、統合失調症は現実の捉え方そのものが変化し、幻覚や妄想といった症状が現れる点が異なります。両者は治療法も異なり、別の疾患として診断されます。

統合失調症は遺伝だけで決まりますか?

いいえ。遺伝的なリスクに加え、妊娠・出産時の問題や心理的トラウマ、ストレスといった複数の要因が重なって発症に関わると考えられています。単一の原因で説明できる病気ではありません。

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学習性無力感汎適応症候群バーンアウト(燃え尽き症候群)認知のゆがみセルフスティグマアンヘドニア

出典

  1. Howes, O. D., & Kapur, S. (2009). The Dopamine Hypothesis of Schizophrenia: Version III-The Final Common Pathway. Schizophrenia Bulletin, 35(3), 549-562.
  2. Charlson, F. J., Ferrari, A. J., Santomauro, D. F., et al. (2018). Global Epidemiology and Burden of Schizophrenia: Findings From the Global Burden of Disease Study 2016. Schizophrenia Bulletin, 44(6), 1195-1203.

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