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心の健康

社交不安症とは

英語: Social Anxiety Disorder ・ 更新日 2026-10-04

社交不安症とは、人前で注目されることや、恥ずかしい思いをすることを過剰に恐れる不安症のことです。1980年の米国精神医学会の診断基準(DSM-III)で「社会恐怖」として初めて診断名に加えられました。

01社交不安症をくわしく

2026年に発表されたオカムラ(Okamura)らのレビューによると、社交不安症は、他人から観察されたり評価されたりする可能性のある社会的な場面を強く恐れ、その場面を避けたり、我慢して強い苦痛を感じたりする状態として特徴づけられます。この診断名は、1980年のDSM-IIIで「社会恐怖」として、人前での発言や、人前で食べる・飲む、人前でのトイレの使用といった、場面を限定した恐怖として初めて取り入れられました。その後のDSM-IVで対象となる場面の範囲が広がり、2013年のDSM-5では、人前での発言など特定の場面だけを恐れる場合を区別する「パフォーマンス限定型」という特定用語が導入されています。

2017年にスタイン(Stein)らが、世界28か国・142,405人を対象に行った世界精神保健調査(World Mental Health Survey Initiative)では、社交不安症の生涯有病率は4.0%、12か月有病率は2.4%、直近30日の有病率は1.3%でした。発症する年齢の中央値はおよそ14歳で、青年期から40代前半にかけて発症しやすいことが示されています。

同じ調査では、女性のほうが男性よりも社交不安症になりやすく、直近30日時点でのオッズ比は1.7、生涯でのオッズ比は1.3でした。有病率は高所得国(生涯5.5%)で最も高く、低・低中所得国(生涯1.6%)で最も低いという、国による違いも報告されています。

社交不安症は、単なる「人見知り」や内気な性格とは異なり、本人の生活に支障が出るほどの強い苦痛や回避行動を伴う点が特徴とされています。

02身近な例

人前で発表することを過度に恐れ、発表の機会を避け続けて仕事や学業に支障が出ている場合、社交不安症の特徴に当てはまることがあります。

03講座で学ぶ

社交不安症は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第15章不安症とは何か。日常の不安との違い

FAQよくある質問

社交不安症とは何ですか?

社交不安症とは、人前で注目されることや恥ずかしい思いをすることを過剰に恐れる不安症のことです。

社交不安症と人見知りの違いは?

人見知りは性格の傾向を指す言葉ですが、社交不安症は、強い苦痛や回避行動によって生活に支障が出るほどの状態を指す診断名です。

社交不安症はよくあることですか?

世界28か国を対象にした調査では、生涯のうちに社交不安症にあたる状態を経験する人はおよそ4%と報告されており、不安症の中では比較的多い種類の一つです。

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学習性無力感汎適応症候群バーンアウト(燃え尽き症候群)認知のゆがみセルフスティグマアンヘドニア

出典

  1. Stein DJ, Lim CCW, Roest AM, et al. (2017). The cross-national epidemiology of social anxiety disorder: Data from the World Mental Health Survey Initiative. BMC Medicine, 15, 143.
  2. Okamura L, Ueji Y, Izumi T, Fujikane D, Ukisu T, Murakami H, Shioiri T, Ohi K (2026). Epidemiology, genetics, neuroimaging, clinical features, and treatment between overall and performance-only social anxiety disorder: a narrative review. Dialogues in Clinical Neuroscience, 28(1), 188-196.

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