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脳と心シナプスとは
英語: Synapse ・ 更新日 2026-10-04
シナプスとは、ニューロン(神経細胞)どうしが情報をやり取りするための接続部分のことです。
01シナプスをくわしく
1897年、イギリスの生理学者チャールズ・シェリントンが、神経細胞と神経細胞のあいだの伝達部位を指して「シナプス」という用語を導入しました。その少し前の1880年代には、スペインの神経解剖学者サンティアゴ・ラモン・イ・カハールが、神経系は独立した細胞(ニューロン)の集まりであり、軸索から樹状突起へ一方向に信号が伝わること、そして細胞と細胞のあいだにすきまが存在することを明らかにしていました(ニューロン説)。シェリントンはこのカハールの知見に影響を受け、脊髄反射の研究のなかでこのすきまに名前を与えたとされています。
ある歴史レビュー論文では、シェリントンが脊髄反射の実験からシナプスの機能的な性質(興奮や抑制が伝わる様子)を明らかにし、カハールの組織学的な観察がその構造的な証拠を提供したことで、二人の研究が補い合う形でシナプスという概念が確立されたと説明されています。
注意したいのは、シナプスは脳細胞そのものを指す言葉ではなく、細胞と細胞のあいだの「接続部分」を指す点です。1個のニューロンは数千から数万のシナプスを持つことがあり、シナプスの数や伝わりやすさが変化することが、学習や記憶の土台になると考えられています。
ただし、シナプスの働きだけで心の動きや行動のすべてが説明できるわけではありません。シナプスはあくまで情報が受け渡される場所であり、そこで何が起こるかは多くの要因が関わっています。
02身近な例
自転車の乗り方を繰り返し練習すると上達していくのは、関係するニューロンのシナプスでのつながりやすさが少しずつ変化していくためだと考えられています。
03講座で学ぶ
シナプスは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
シナプスとは何ですか?
シナプスとは、ニューロンどうしが情報をやり取りするための接続部分のことです。一方の細胞から伝わってきた信号が、ごく狭いすきまを介して次の細胞へ受け渡されます。
シナプスという言葉はいつ、誰が作ったのですか?
1897年にイギリスの生理学者チャールズ・シェリントンが導入したとされています。その背景には、スペインの神経解剖学者カハールによる、神経細胞が独立した単位であるという発見(ニューロン説)がありました。
シナプスの数が多いほど頭がよいのですか?
シナプスの数や伝わりやすさの変化は学習や記憶に関わると考えられていますが、数の多さだけで『頭のよさ』が決まるというような単純な話ではありません。シナプスは心のはたらきを支える仕組みの一部にすぎません。