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感情・動機づけ

アンダーマイニング効果とは

英語: Undermining effect (overjustification effect) ・ 更新日 2026-10-03

アンダーマイニング効果とは、もともと楽しんで行っていた活動に外部から報酬を与えると、その活動への内発的動機づけがかえって下がる現象のことです。

01アンダーマイニング効果をくわしく

1979年のフィッシャーの実験は、慢性の精神科患者を対象にした、歯みがき行動へのトークン(褒賞)経済で、アンダーマイニング効果を検証しました。8週間にわたり、トークンを与える週と与えない週を交互に設け、褒賞の有無で歯みがき行動がどう変わるかを調べました。

その結果、トークン経済の中では、アンダーマイニング効果を支持する明確な証拠はほとんど見られませんでした。むしろ、少量のトークンを与えた後の「トークン無し」の週のほうが、多量のトークンを与えた後の「トークン無し」の週よりも、歯みがき行動が長く続きました。

2001年のキャメロン・バンコ・ピアースによる検討では、デシ・コスナー・ライアンの1999年のメタ分析が「報酬の悪影響は広くみられる」と結論づけたのに対し、別の分析では、報酬が「物質的」「あらかじめ約束されている」「成果と緩やかにしか結びついていない」場合にのみ悪影響が出やすく、成果に応じて与えられる報酬では、内発的動機づけは下がらないか、むしろ上がる傾向があることが示されています。

つまり、報酬を与えること自体が常に意欲を下げるわけではなく、報酬の与え方によって結果が変わる点に注意が必要です。

02身近な例

絵を描くのが好きな子どもに、描くたびにお金をあげるようにしたところ、お金をもらえない日には絵を描かなくなった。これがアンダーマイニング効果の典型例です。

03講座で学ぶ

アンダーマイニング効果は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第10章内発的動機づけと外発的動機づけ。アンダーマイニング効果とは何か

FAQよくある質問

アンダーマイニング効果とは何ですか?

アンダーマイニング効果とは、もともと楽しんで行っていた活動に外部から報酬を与えると、その活動への内発的動機づけがかえって下がる現象のことです。

アンダーマイニング効果は必ず起こるのですか?

いいえ。研究によると、報酬が物質的で、あらかじめ約束され、成果とあまり結びついていない場合に起こりやすく、成果に応じた報酬ではむしろ動機づけが下がらないこともあります。常に起こるわけではありません。

アンダーマイニング効果と正の強化の違いは何ですか?

正の強化は、行動の後に望ましい結果を与えることで、その行動を増やす働きのことです。アンダーマイニング効果は、もともと内発的に楽しんでいた行動に外的な報酬を与えた結果、報酬がなくなると行動が減ってしまう現象を指し、強化とは逆方向の影響に注目した考え方です。

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感情の要素モデル

出典

  1. Cameron, J., Banko, K. M., & Pierce, W. D. (2001). Pervasive Negative Effects of Rewards on Intrinsic Motivation: The Myth Continues. The Behavior Analyst, 24(1), 1-44.
  2. Fisher, E. B. Jr. (1979). Overjustification effects in token economies. Journal of Applied Behavior Analysis, 12(3), 407-415.

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