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感情・動機づけ

内発的動機づけとは

英語: Intrinsic Motivation ・ 更新日 2026-10-03

内発的動機づけとは、報酬や評価のためではなく、活動そのものが楽しい・興味深いという理由で行動が引き起こされることのことです。

01内発的動機づけをくわしく

内発的動機づけという概念は、心理学者エドワード・デシが1971年に報酬の影響を調べた実験で注目され、その後デシとリチャード・ライアンによって自己決定理論として体系化されました。自己決定理論では、人には自律性・有能感・関係性という3つの基本的心理的欲求があり、これらが満たされる状況で内発的動機づけが育ちやすいとされています。

2022年に発表されたリーダーシップと内発的動機づけに関するメタ分析では、デシの初期の知見として「外的な報酬が内発的動機づけを損なうことがある」という半世紀前からの報告が紹介され、社会的な文脈が自律性・有能感・関係性の欲求を満たすほど内発的動機づけが高まりやすいという自己決定理論の考え方が確認されています。また、デシとライアンは医療現場への自己決定理論の応用を論じた論文で、自律性とは「独立していること」ではなく「自分の意志で行動している感覚」であると説明し、支援者が相手の視点を尊重しながら情報や枠組みを提供する自律支援的な関わりの重要性を指摘しています。

ただし、外発的動機づけが内発的動機づけを損なうとは限りません。デシとライアンは、内発的動機づけと十分に内在化された外発的動機づけの両方が自律的な自己調整を支えると述べており、報酬の与え方や状況によって影響は変わると考えられます。実際、前述のメタ分析でも、内発的動機づけと外的インセンティブが共に成果を予測するという知見が40年分の研究から示されています。

日常生活では、仕事や勉強の意味を自分なりに見出し、ある程度の裁量や人とのつながりを感じられる環境を整えることが、内発的動機づけを支える手がかりになると考えられます。

02身近な例

好きで続けているプログラミングの勉強が、報酬のためでなく純粋に楽しいから続けられているなら、それは内発的動機づけによる行動といえます。

03講座で学ぶ

内発的動機づけは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第10章動機づけとは何か。欲求・動因・目標
  2. 第10章内発的動機づけと外発的動機づけ。アンダーマイニング効果とは何か

FAQよくある質問

内発的動機づけとは何ですか?

内発的動機づけとは、報酬や評価のためではなく、活動そのものが楽しい・興味深いという理由で行動が引き起こされることです。自己決定理論では、自律性・有能感・関係性という3つの基本的心理的欲求が満たされる状況で育ちやすいと考えられています。

内発的動機づけと外発的動機づけの違いは何ですか?

内発的動機づけは活動そのものへの興味や楽しさから生じるのに対し、外発的動機づけは報酬や評価、罰の回避など外部の結果を目的として生じます。ただしデシとライアンは、十分に内在化された外発的動機づけも自律的な自己調整を支えると述べており、両者は単純な対立関係とは限りません。

報酬を与えると内発的動機づけは必ず下がりますか?

必ずそうなるわけではありません。エドワード・デシの研究以来、外的な報酬が内発的動機づけを損なう場合があることが知られていますが、報酬の与え方や状況によって影響は異なり、内発的動機づけと外的インセンティブが共に成果を予測する場合もあるとメタ分析で示されています。

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感情の要素モデルアンダーマイニング効果

出典

  1. Deci EL, Ryan RM. (2012). Self-determination theory in health care and its relations to motivational interviewing: a few comments. International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity, 9, 24.
  2. Xue H, Luo Y, Luan Y, Wang N. (2022). A meta-analysis of leadership and intrinsic motivation: Examining relative importance and moderators. Frontiers in Psychology, 13, 941161.

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