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発達愛着とは
英語: Attachment ・ 更新日 2026-10-03
愛着とは、乳児とその主な養育者との間に形成される、特別な情緒的な結びつきのことです。
01愛着をくわしく
愛着とは、乳児とその主な養育者との間に形成される、特別な情緒的な結びつきを指す言葉です。イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィが1969年に体系立てた理論をもとに、アメリカの心理学者メアリー・エインスワースが1978年に発表した「ストレンジ・シチュエーション法」という観察手続きによって、愛着のパターンを調べる方法が広まりました。
この手続きでは、見知らぬ場所で乳児が養育者と一時的に離れ、再会する場面を観察します。2026年に発表された理論的な論文では、この観察から見えてくる愛着のパターンとして、養育者との間で安定したやり取りができる「安定型」、不安な気持ちが強く出やすい「葛藤型(アンビバレント型)」、気持ちを表に出しにくい「回避型」の3つが、生後2年目ごろまでに観察されるようになると紹介されています。
愛着のパターンは一生変わらないものではなく、養育者との関わり方次第である程度変化しうると考えられています。2026年に発表された系統的レビューでは、養育者と子どもの関わりを撮影した映像を見ながら振り返る「ビデオフィードバック」という介入を調べた32件の研究のうち、91%が高い研究の質を示し、多くの研究で養育者の感受性(子どもの状態に気づき応える力)の向上が確認されました。ただし、乳児の愛着の安定性そのものへの効果については結果が一定せず、効果が見られなかった研究もあると報告されています。
つまり、愛着のパターンは早期に決まったら変わらない「運命」のようなものではなく、養育者の関わり方を変える働きかけによって、少なくとも養育者側の行動には変化が期待できる一方、子ども側の愛着そのものへの効果はまだ一様な結論が出ていない、発展途上の研究領域だといえます。
02身近な例
いつも応答してくれる養育者のもとで育った子どもが、知らない場所でも安心して周囲を探索できるようになるのは、安定した愛着が「安全基地」として働いている例だと説明されます。
03講座で学ぶ
愛着は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
愛着とは何ですか?
愛着とは、乳児とその主な養育者との間に形成される、特別な情緒的な結びつきのことです。ボウルビィの理論とエインスワースの観察研究をもとに、心理学で研究が重ねられてきました。
愛着のパターンは大人になっても変わりませんか?
いいえ。養育者と子どもの関わり方に働きかける介入によって、少なくとも養育者側の感受性には改善が見られることが研究で報告されています。ただし子ども側の愛着の安定性への効果は、研究によって結果が一定していません。
愛着のパターンにはどんな種類がありますか?
代表的なものとして、養育者と安定したやり取りができる「安定型」、不安が強く出やすい「葛藤型」、気持ちを表に出しにくい「回避型」の3つが、生後2年目ごろまでに観察されるとされています。
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出典
- Santaguida, E., Pagnoni, G., & Bergamasco, M. (2026). The fetus/infant - mother as a co-evolving dyadic system and the development of attachment styles: an active inference perspective. Frontiers in Psychology, 17, 1836911.
- Favieri, F., Lombardi, L., Mazza, C., Babore, A., Riva Crugnola, C., & Tambelli, R. (2026). Video-feedback interventions focusing on the mother-child relationship: A systematic review of program characteristics, evidence, and outcomes in early childhood. Clinical Child and Family Psychology Review, 29(3), 357-388.