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発達遺伝率とは
英語: Heritability ・ 更新日 2026-10-04
遺伝率とは、ある集団の中で見られる特徴の個人差のうち、遺伝的な違いによって説明できる割合のことです。
01遺伝率をくわしく
遺伝率は、一卵性双生児と二卵性双生児を比較する双子研究などを使って推定されます。一卵性双生児は遺伝的にほぼ同一であるのに対し、二卵性双生児は他のきょうだいと同程度(平均で約50%)しか遺伝子を共有しないため、両者の類似度の違いから遺伝の影響を見積もることができます。
2020年にヒューイットが発表した論文は、脳・認知・行動を対象にした双子研究について、個人差の原因を調べるための「重要な最初のステップ」が遺伝率の推定であると述べています。あわせて、双子研究から得られる高い遺伝率の推定値が、複雑な特徴の遺伝率は通常とても低いという誤った理解を避けるのに役立ってきたことも指摘されています。
2014年にプロミンとディアリーが発表した論文は、知能という特徴について、遺伝率が幼児期の約20%から成人期以降には最大で約80%にまで増加することを報告しています。このように、同じ特徴であっても、遺伝率は調べる年齢や集団によって変化します。
遺伝率が高いことは、その特徴が環境の影響をまったく受けないという意味ではありません。遺伝率はある集団・ある環境のもとでの個人差を説明する統計的な指標であり、個人の運命を示すものでも、特徴が生まれつき固定されていることを示すものでもありません。
02身近な例
一卵性双生児どうしのほうが、二卵性双生児どうしよりも身長や性格が似ている傾向が見られることは、遺伝率の研究で使われる手がかりの一つです。
03講座で学ぶ
遺伝率は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
遺伝率とは何ですか?
遺伝率とは、ある集団の中で見られる特徴の個人差のうち、遺伝的な違いによって説明できる割合のことです。
遺伝率が80%なら、その特徴の80%は遺伝で決まるということですか?
いいえ。遺伝率は、集団の中で見られる個人差のうち遺伝的な違いで説明できる割合を示す統計的な指標であり、一人ひとりの特徴がどれだけ遺伝で決まっているかを示すものではありません。
遺伝率は特徴によって、また年齢によって変わりますか?
はい。知能の遺伝率は幼児期の約20%から成人期以降には最大で約80%にまで増加するという報告があるように、遺伝率は調べる特徴や年齢、集団によって変化します。