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健康心理学回避型コーピングとは
英語: Avoidant coping ・ 更新日 2026-10-03
回避型コーピングとは、ストレスの原因となる問題や感情から距離を置こうとする対処法のことです。絶望感や反復思考などが含まれます。
01回避型コーピングをくわしく
心理学者のリチャード・ラザルス(Richard Lazarus)とスーザン・フォークマン(Susan Folkman)は1984年の著書で、ストレスへの対処(コーピング)を、問題そのものを解決しようとする「問題対処型」と、感情を落ち着けようとする「情動対処型」の2つに大きく分けました。回避型コーピングは、このうち情動対処型に含まれる対処法のひとつとされています。
2019年にFrontiers in Psychologyに掲載されたコーピングの統合モデルの論文では、回避型コーピングについて「問題について考えないようにする(代わりの活動に取り組むなど)」「問題を解決する努力を減らす」「課題を後回しにする」「目標をあきらめる」といった行動が含まれるとされています。関連する概念として、願望的思考や問題から逃げる・避けるための行動を含む「逃避・回避」コーピングも挙げられています。
小児の機能性消化管障害を扱った2008年の論説では、回避型の対処をとる子どもは、痛みへの対処が不十分で、人との関わりからも距離を置く傾向があり、自分の状態を深刻に、自分を無力に感じやすいとされ、結果としてうつ的な症状や生活機能の低下につながりやすいと報告されています。
回避型コーピングは、短期的には不快な感情を和らげる面もありますが、長期的には問題の解決を遅らせたり、人との関わりから遠ざかることで学校や社会生活への適応に影響しうる点が、複数の研究で指摘されています。
02身近な例
試験前にSNSを見続けて勉強から気をそらしてしまうのは、回避型コーピングの一例として説明されることがあります。
03講座で学ぶ
回避型コーピングは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
回避型コーピングとは何ですか?
回避型コーピングとは、ストレスの原因となる問題や感情から距離を置こうとする対処法のことです。
回避型コーピングと問題解決型コーピングの違いは何ですか?
問題解決型コーピングは、問題そのものを解決しようとする対処法です。これに対し回避型コーピングは、問題や、それに伴う感情そのものから距離を置こうとする対処法です。
回避型コーピングは良くない対処法なのですか?
短期的には不快な感情を和らげる面もありますが、長期的には問題の解決を遅らせたり、人との関わりから遠ざかることで生活への適応に影響しうることが、複数の研究で指摘されています。
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出典
- Stanisławski, K. (2019). The coping circumplex model: An integrative model of the structure of coping with stress. Frontiers in Psychology, 10, 694.
- Walker, L. S. (2008). Psychological factors in the development and natural history of functional gastrointestinal disorders. Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition, 47(5), 687-688.