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学習と記憶チャンク化とは
英語: Chunking ・ 更新日 2026-10-04
チャンク化とは、覚えようとする情報を、意味のあるまとまり(チャンク)に再編成することで、記憶できる量を実質的に増やす方法のことです。心理学者ミラーが1956年の論文で示したことで知られています。
01チャンク化をくわしく
チャンク化は、個々の情報をより大きな意味のある単位にまとめることで、短期的に覚えられる量を増やす方法です。2005年の研究では、事前に単語のペアを学習させて「チャンク」として扱えるようにしたうえで記憶実験を行い、自由再生(順序を問わない再生)の条件では、あらかじめ学習したペア6組を、単独の単語6個と同じくらいよく思い出せることが示されました。
同じ研究では、記憶の制限のされ方が条件によって異なることも示されました。順序通りに再生する条件(系列再生)で短いリストを使った場合には、チャンクの数ではなく音としての長さによる制限が主に働くことが確認され、著者らは「チャンクによる制限」と「長さによる制限」の両方が、条件によって使い分けられているという結論に至っています。
2019年の研究では、チャンク化の仕組みとして、情報をより少ない単位に圧縮して記憶の容量を空ける「データ圧縮」と、長期記憶の知識を使って劣化した短期記憶の情報を復元する「再統合」という、2つの異なる過程が区別されました。単語を2つだけ組み合わせた小さなチャンクでは再統合が中心で、3つ組み合わせた大きなチャンクでは圧縮の効果もみられることが示されています。
チャンク化はもともと、心理学者ミラーが1956年に提案した「人が一度に覚えられる数はおおよそ7±2個」という有名な説と結びつけて語られることが多い概念です。しかし、その後の研究では、この数字が常に当てはまるわけではなく、覚える単位の大きさや再生の仕方によって、実際に覚えられる量は変わることがわかっています。
02身近な例
電話番号を1つずつの数字として覚えるのではなく、「080」「1234」「5678」のように数字のまとまりで覚えると覚えやすくなるのは、チャンク化の例です。
03講座で学ぶ
チャンク化は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
チャンク化とは何ですか?
チャンク化とは、覚えようとする情報を、意味のあるまとまり(チャンク)に再編成することで、記憶できる量を実質的に増やす方法のことです。
チャンク化とワーキングメモリの違いは何ですか?
ワーキングメモリは、情報を一時的に保持し操作する記憶の仕組みそのものを指します。チャンク化は、そのワーキングメモリの限られた容量を効率よく使うために、情報をまとめる具体的な方法のひとつです。
人は本当に7個くらいしか覚えられないのですか?
ミラーが1956年に示した「7±2」という数字は有名ですが、その後の研究では、覚える単位の大きさや再生の仕方(順序通りか自由にか)によって、実際に覚えられる量が変わることが示されています。
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出典
- Chen, Z., & Cowan, N. (2005). Chunk Limits and Length Limits in Immediate Recall: A Reconciliation. Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition, 31(6), 1235-1249.
- Norris, D., Kalm, K., & Hall, J. (2019). Chunking and Redintegration in Verbal Short-Term Memory. Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition, 46(5), 872-893.