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心理学の基礎

認知バイアスとは

英語: Cognitive Bias ・ 更新日 2026-10-04

認知バイアスとは、情報処理の簡略化(ヒューリスティック)から生じる、体系的で予測できる判断の誤りのことです。

01認知バイアスをくわしく

人は判断や意思決定をするとき、複雑な情報を単純化して素早く処理するための手がかり(ヒューリスティック)を使うことがあります。この簡略化が、特定の方向に偏った誤りを生むとき、その誤りは認知バイアスと呼ばれます。

2022年にベルテが発表した総説は、経営・金融・医療・法律という4つの職業領域において、専門家の判断にも認知バイアスの影響が見られることを報告しています。中でも自分の判断の正確さを過大評価する「自信過剰バイアス」は、4つの領域すべてで繰り返し確認される代表的なバイアスとされています。

2018年にバッティが発表した論文は、臨床現場での診断の誤りに認知バイアスが関わっていることを紹介し、カーネマンとトヴェルスキーの二重過程理論を引いて説明しています。素早く直感的な判断を行う「システム1」は認知バイアスの影響を受けやすく、臨床経験の浅い学習者ほどシステム1の判断に頼りがちであることが、診断の誤りにつながると指摘されています。

認知バイアスは、知識や注意が足りない人だけに起こる特別な誤りではありません。経営者や医師、法律家といった専門家であっても、職業上の訓練や経験だけでは避けきれない、誰にでも起こりうる判断の偏りです。

02身近な例

最初に提示された金額を基準にして、その後の値引き交渉の印象が変わってしまうのは、アンカリングと呼ばれる認知バイアスの一例です。

03講座で学ぶ

認知バイアスは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第7章認知バイアスとは何か。判断を誤らせる代表的なバイアス

FAQよくある質問

認知バイアスとは何ですか?

認知バイアスとは、情報処理の簡略化(ヒューリスティック)から生じる、体系的で予測できる判断の誤りのことです。

認知バイアスとヒューリスティックの違いは何ですか?

ヒューリスティックは、複雑な判断を素早く行うための簡略化した手がかりそのものを指します。認知バイアスは、そのヒューリスティックを使った結果として生じる、体系的に偏った判断の誤りを指します。

専門家や経験を積んだ人は認知バイアスの影響を受けませんか?

いいえ。経営・金融・医療・法律の専門家を対象にした研究でも、自信過剰バイアスなどの影響が繰り返し確認されており、専門知識や経験だけでは認知バイアスを避けられないことが示されています。

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出典

  1. Berthet, V. (2022). The impact of cognitive biases on professionals' decision-making: A review of four occupational areas. Frontiers in Psychology, 12, 802439.
  2. Bhatti, A. (2018). Cognitive bias in clinical practice – nurturing healthy skepticism among medical students. Advances in Medical Education and Practice, 9, 235-237.

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