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心理学の基礎

知能とは

英語: Intelligence ・ 更新日 2026-10-04

知能とは、さまざまな認知能力テストの成績に共通してみられる、一般的な知的能力のことです。

01知能をくわしく

20世紀初頭、イギリスの心理学者スピアマンは、学校の異なる科目の成績どうしが互いに正の相関を示すことに注目し、その背景に共通する一般的な知的能力があると考えました。この一般因子は「g因子」と呼ばれています。

2021年にディアリーらが発表した総説によると、100年以上前のこの発見以降、知能テストの成績はすべて互いに正の相関を示すことが繰り返し確認されており、知能は一般知能(g)・特定領域・個別能力という階層構造で説明できるとされています。

2014年にプロミンとディアリーが発表した論文は、知能の遺伝率(個人差のうち遺伝で説明できる割合)が、幼児期の約20%から、成人期以降には最大で約80%にまで増加することを報告しています。また、空間能力や語彙力など異なる認知能力どうしの遺伝的な相関は0.6以上と高く、見かけ上の成績の相関(約0.3)よりもかなり強いことも示されています。

知能の遺伝率が高いことは、知能が生まれつきほぼ決まっていて環境の影響を受けないという意味ではありません。遺伝率は集団内の個人差を説明する割合を示す統計的な指標であり、年齢や調べる集団によって変化することにも注意が必要です。

02身近な例

きょうだいでも得意な教科が違うことはよくありますが、様々なテストの成績には緩やかな関連が見られることが多く、これが知能という共通要因の存在を示す手がかりの一つとされています。

03講座で学ぶ

知能は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第7章知能とは何か。g因子とフリン効果からわかること

FAQよくある質問

知能とは何ですか?

知能とは、さまざまな認知能力テストの成績に共通してみられる、一般的な知的能力のことです。

知能とg因子の違いは何ですか?

g因子は、知能テストの成績どうしに共通してみられる一般的な因子を指す統計的な概念です。知能は、このg因子を中心に、特定領域の能力や個別のテスト成績までを含む、階層的な構造全体を指す、より広い言葉として使われます。

知能はほとんど遺伝で決まるのですか?

研究では、知能の遺伝率は年齢とともに上がり、成人期には最大で約80%に達するという報告があります。ただし遺伝率は集団内の個人差を説明する統計的な指標であり、個人の知能が生まれつき固定されているという意味ではありません。

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フリン効果フレーミング効果g因子(一般知能)認知バイアス疑似科学立証責任

出典

  1. Plomin, R., & Deary, I. J. (2015). Genetics and intelligence differences: Five special findings. Molecular Psychiatry, 20(1), 98-108.
  2. Deary, I. J., Cox, S. R., & Hill, W. D. (2022). Genetic variation, brain, and intelligence differences. Molecular Psychiatry, 27(1), 335-353.

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