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産業・組織心理学

目標設定理論とは

英語: Goal-Setting Theory ・ 更新日 2026-10-03

目標設定理論とは、具体的で難しい目標を設定することが、曖昧な目標よりも成果と意欲を高めるという理論のことです。

01目標設定理論をくわしく

目標設定理論は、産業・組織心理学者のエドウィン・ロックが1960年代に提唱し、ロックとゲイリー・レイサム(Gary Latham)が1990年の著作でまとめた理論です。2021年にPLOS ONEに掲載された研究では「ロックは1967年に目標設定理論を初めて提唱した」とされ、その後ロックとレイサムは、さまざまな業種・職種を対象にした実証研究を重ね、明確で難しい目標が仕事の成果を高めることを確認したと説明されています。

語学学習における目標理論を整理した2023年のレビューでは、目標設定理論はロックとレイサム(1990年)によって職場における課題への意欲づけを中心に示されたとされ、目標の特徴として「具体性と目標への関与」、そして「難しさ」の2点が挙げられています。

このレビューでは、目標の難しさが達成度とほぼ比例して高まる傾向があるとされ、挑戦的な目標が人の努力を引き出すと説明されています。また、目標に向けた努力の結果として得られるフィードバックが、学習や行動を続ける意欲を支える要素としても位置づけられています。

一方で、目標設定の効果は本人がその目標に納得して関与していることが前提になるとされ、単に難しい目標を課すだけでは同じ効果が得られるとは限らない点に注意が必要です。

02身近な例

「もっと頑張る」ではなく「来月までに売上を10%増やす」のように具体的で挑戦的な目標を立てると、成果や意欲が高まりやすいとされています。

03講座で学ぶ

目標設定理論は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第13章働く意欲はどう生まれるか。目標設定理論

RESEARCH研究の解説記事

貯金が続く人と続かない人の違いは?目標設定の研究(お金と心理)

FAQよくある質問

目標設定理論とは何ですか?

目標設定理論とは、具体的で難しい目標を設定することが、曖昧な目標よりも成果と意欲を高めるという理論のことです。

目標設定理論と単なる「目標を持つこと」の違いは何ですか?

目標設定理論が重視するのは、目標が具体的で、ある程度難しく、本人がその目標に納得して関与していることです。曖昧な目標や、本人が受け入れていない目標では、同じ効果は期待しにくいとされています。

難しい目標ほど成果が上がるのは本当ですか?

研究では、目標の難しさと達成度にはおおむね比例関係があるとされていますが、これは目標への関与が前提になっており、単に難易度を上げるだけで効果が出るわけではありません。

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出典

  1. Locke, E. A. (1968). Toward a theory of task motivation and incentives. Organizational Behavior and Human Performance, 3(2), 157-189.(原典・背景。DOIの実在はdoi.orgのリダイレクトで確認)
  2. Cheng, X. (2023). Looking through goal theories in language learning: A review on goal setting and achievement goal theory. Frontiers in Psychology, 13, 1035223.
  3. Pervaiz, S., Li, G., & He, Q. (2021). The mechanism of goal-setting participation's impact on employees' proactive behavior, moderated mediation role of power distance. PLoS One, 16(12), e0260625.

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