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産業・組織心理学

産業心理学とは

英語: Industrial psychology ・ 更新日 2026-10-03

産業心理学とは、生産・分配・消費など、仕事に関わる場面での人間の行動を研究する学問のことです。

01産業心理学をくわしく

「産業心理学」という呼び方は、「産業・組織心理学(I-O心理学)」という分野の中でも歴史的に古い方の呼び名です。産業心理学の父と呼ばれるミュンスターバーグによる職場での人間行動研究が出発点とされ、第一次世界大戦後に企業が人的資源へ関心を強めたことで、1920年代にかけて注目が広がりました。

この分野を代表する研究の一つが、1924年から1933年にシカゴ近郊のウェスタン・エレクトリック社の工場で行われた「ホーソン研究」です。研究者の監督が強まったグループの生産性が上がったという観察が基になり、1953年に発表された方法論に関するテキストで初めて「ホーソン効果」という言葉が使われました。

第二次世界大戦(1939〜1945年)の前後になると、「産業心理学」に加えて「組織心理学」「仕事の心理学」という呼び方も使われるようになり、研究の範囲が職場の生産性だけでなく、組織全体の人間行動に広がっていきました。

ホーソン効果はよく「見られているだけで人のやる気や成果が変わる」現象として紹介されますが、2014年に19件の実証研究を分析した系統的レビューでは、「単一のホーソン効果」は存在せず、効果が表れる条件やメカニズム、大きさは研究ごとに大きく異なると結論づけられています。

02身近な例

工場の生産ラインで、作業時間や休憩の取り方を変えて効率を調べるような研究は、産業心理学の初期から行われてきたテーマです。

03講座で学ぶ

産業心理学は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第1章心理学とは何か。心と行動を科学的に調べる学問
  2. 第13章産業・組織心理学とは何か。仕事の心理学の100年

FAQよくある質問

産業心理学とは何ですか?

産業心理学とは、生産・分配・消費など、仕事に関わる場面での人間の行動を研究する学問のことです。産業心理学の父と呼ばれるミュンスターバーグの研究を出発点として、1920年代に注目が広がりました。

産業心理学と組織心理学の違いは何ですか?

産業心理学は主に個人の職場での行動や生産性を扱う、歴史的に古い呼び方です。第二次世界大戦前後に「組織心理学」という呼び方も使われるようになり、組織全体の仕組みや人間関係まで扱うようになりました。

ホーソン研究とは何ですか?

1924年から1933年にシカゴ近郊の工場で行われた研究で、監督が強まったグループの生産性が上がったという観察から「ホーソン効果」という言葉が生まれました。ただし、その後の系統的レビューでは効果の大きさや条件は一定ではないとされています。

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出典

  1. Sott, M. K., Bender, M. S., Furstenau, L. B., Machado, L. M., Cobo, M. J., & Bragazzi, N. L. (2020). 100 Years of Scientific Evolution of Work and Organizational Psychology: A Bibliometric Network Analysis From 1919 to 2019. Frontiers in Psychology, 11, 598676.
  2. McCambridge, J., Witton, J., & Elbourne, D. R. (2014). Systematic review of the Hawthorne effect: New concepts are needed to study research participation effects. Journal of Clinical Epidemiology, 67(3), 267-277.

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