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産業・組織心理学特性論(リーダーシップ)とは
英語: Trait theory of leadership ・ 更新日 2026-10-03
特性論とは、自信・決断力・誠実さ・知性といった個人の特性を持つ人ほど、効果的なリーダーになりやすいという考え方のことです。
01特性論(リーダーシップ)をくわしく
特性論は、「優れたリーダーには生まれつきの資質がある」とする大人物理論の流れをくみ、自信・決断力・誠実さ・知性といった個人の特性を明らかにしようとする立場です。心理学者ラルフ・ストッグディル(Ralph M. Stogdill)は1948年の論文で、それまでのリーダーシップ研究をまとめ、特性だけでリーダーを説明することの難しさを論じました。
2024年の総説(Singh et al., Journal of Postgraduate Medicine)でも特性論が紹介されており、自信・決断力・誠実さ・知性といった特定の特性を備えた人ほど効果的なリーダーになりやすいと主張する一方で、「リーダーシップの特性は固定されており、後から学習できない」という前提には問題があると指摘されています。
特性論の弱点は、同じ特性を持つ人でも、組織の状況や文化によって効果的なリーダーになれるかどうかが変わる点を軽視しやすいことです。特性だけでリーダーの適性を判断すると、状況との相性を見落としてしまいます。
そのため現在では、特性論は「行動理論」「状況理論」など、リーダーシップを説明する複数の視点のひとつとして位置づけられています。
02身近な例
「あの人は決断力があってリーダーに向いている」という評価は、特性論的な見方の一例です。ただし、同じ決断力があっても、場面によってはうまく機能しないこともあります。
03講座で学ぶ
特性論(リーダーシップ)は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
特性論とは何ですか?
特性論とは、自信・決断力・誠実さ・知性といった個人の特性を持つ人ほど、効果的なリーダーになりやすいという考え方のことです。
特性論と行動理論の違いは?
特性論は「リーダーがどんな人物か」という個人の特性に注目しますが、行動理論は「リーダーが実際にどう行動するか」に注目します。特性は生まれつきに近いものとされやすいのに対し、行動は訓練で変えられると考えられています。
特性論は正しいのですか?
一部の特性とリーダーシップの間に関連は見られますが、特性だけでは説明しきれないという指摘があります。状況によって求められるリーダー像が変わる点を軽視しているという限界が指摘されています。
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出典
- Stogdill, R. M. (1948). Personal factors associated with leadership: A survey of the literature. Journal of Psychology, 25(1), 35-71.(背景・原典)
- Singh, P. K., Singh, S., Kumari, V., & Tiwari, M. (2024). Navigating healthcare leadership: Theories, challenges, and practical insights for the future. Journal of Postgraduate Medicine, 70(4), 232-241.