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心の健康援助希求行動とは
英語: Help-Seeking Behavior ・ 更新日 2026-10-04
援助希求行動とは、心の不調や悩みを感じたときに、専門家や周囲の人に助けを求める行動のことです。
01援助希求行動をくわしく
心に不調を感じても、多くの人はすぐには助けを求めません。研究では、自分で何とかしようとする態度や、周囲からどう見られるかという不安が、援助希求行動を妨げる大きな要因として繰り返し指摘されています。中でも「自分自身に対する否定的な評価(セルフスティグマ)」は、助けを求めようとする気持ちを弱める、特に強い要因として報告されています。
大学生を対象にした調査では、不調の原因を「自分の意志の弱さ」など内面の問題として捉えるほど、助けを求める可能性が低くなる傾向が見られました。反対に、心の健康に関する知識(メンタルヘルスリテラシー)が高い人や、周囲に相談しやすい雰囲気がある環境にいる人ほど、援助希求行動につながりやすいことも確認されています。実際の不調の多さと、専門的な支援を利用する人の少なさとの間には、しばしば大きなギャップがあることも報告されています。
文化的な背景による違いも研究の対象になっています。イタリアと韓国の大学生を比較した調査では、過去に心の相談サービスを利用した経験がある人ほど、今後も助けを求めようとする意思が強いという結果が、国や性別を問わず最も安定した傾向として示されました。また、女性の方が助けを求める意思をやや強く示す一方で、身近な人からの後押しをより少なく感じているなど、性別による経験の違いも見られています。
このように援助希求行動は、個人の性格だけでなく、知識・経験・周囲の雰囲気といった複数の要因が重なって生じるものだと考えられています。一人で抱え込まず、早い段階で誰かに話してみることは、問題を長引かせないための一つの手がかりになり得ます。
02身近な例
最近眠れない日が続いている人が、我慢を続けるのではなく、信頼できる友人に状況を話してみたり、相談窓口に連絡してみたりすること自体が、援助希求行動の一例です。
03講座で学ぶ
援助希求行動は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
援助希求行動とは何ですか?
心の不調や悩みを感じたときに、専門家や周囲の人に助けを求める行動のことです。自分一人で抱え込まず、誰かに相談したり支援を求めたりする行為全般を指します。
なぜ人は助けを求めにくいのですか?
研究では、自分で何とかするべきだという意識や、相談することへの否定的な自己イメージ(セルフスティグマ)が、助けを求める行動を妨げる大きな要因として挙げられています。不調の原因を自分の意志の弱さのように捉えてしまうことも、相談をためらわせる一因とされています。
援助希求行動には性別や文化による違いがありますか?
調査によっては、女性の方が助けを求める意思をやや強く示す一方で、周囲からの後押しをより少なく感じているという結果も報告されています。また、過去に相談した経験があるかどうかが、国や文化を越えて将来の援助希求行動に関わる安定した要因として示されています。
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出典
- Li, C. (2026). Facilitators of professional psychological help-seeking among university students: a narrative review from an individual-environment dual-dimensional perspective. Frontiers in Psychology, 17, 1917476.
- Russ, A. J., Petrocchi, S., Kim, Y., & Schulz, P. J. (2026). Help-seeking for mental health: an exploratory cross-national study of Italian and South Korean university students. Frontiers in Psychology, 17, 1839818.