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アイデンティティ(自己同一性)とは

英語: Identity ・ 更新日 2026-10-04

アイデンティティ(自己同一性)とは、自分が自分であるという感覚の連続性と、他者とは違う独自性の感覚のことです。

01アイデンティティ(自己同一性)をくわしく

アイデンティティという概念を発達心理学に取り入れたのは、精神分析家エリクソン(Erik Erikson)です。エリクソンは人の一生を複数の発達段階に分け、青年期の中心的な課題を「アイデンティティ対役割の混乱」という危機として位置づけました。

2016年にラゲリエネが発表した系統的レビューでは、青年期のアイデンティティ発達を扱った実証研究が検討され、友人との良好な関係がアイデンティティ発達と関連していること、協力し合えるような質の良い友人関係が、自尊心を保ちながらアイデンティティを探求する助けになっている可能性が報告されています。ただし、この領域の実証研究はまだ少なく、多くが相関関係を見たものにとどまるため、因果関係は明らかになっていません。

2021年にミッチェルらが1,224人を対象に数十年にわたり追跡した研究では、青年期から成人期への移行期にアイデンティティの確立度が高かった人ほど、その後の親密性や次世代育成性、人生の統合感も高い水準を保ち続ける傾向が示されました。一方で、この時期のアイデンティティの確立度が低かった人も、その後の成長の伸びが大きく、60歳代にはその差が縮まる傾向も報告されています。

アイデンティティは青年期に一度確立して終わるものではなく、研究では成人期以降も変化し続けるものとして捉えられている点に注意が必要です。

02身近な例

進学や就職で環境が変わるたびに「自分は何者か」を考え直すのは、アイデンティティを形づくる過程の一部だと考えられます。

03講座で学ぶ

アイデンティティ(自己同一性)は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第9章自己と社会性はどう育つのか。エリクソンの発達段階説

FAQよくある質問

アイデンティティとは何ですか?

アイデンティティ(自己同一性)とは、自分が自分であるという感覚の連続性と、他者とは違う独自性の感覚のことです。

アイデンティティは青年期だけの問題ですか?

いいえ。エリクソンは青年期を中心的な課題の時期としましたが、追跡研究では成人期以降もアイデンティティに関わる変化が続くことが示されています。

友人関係はアイデンティティの発達に影響しますか?

系統的レビューでは、質の良い友人関係がアイデンティティの探求を助ける可能性が報告されていますが、実証研究自体がまだ少なく、因果関係まではわかっていません。

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出典

  1. Mitchell, L. L., Lodi-Smith, J., Baranski, E. N., & Whitbourne, S. K. (2021). Implications of identity resolution in emerging adulthood for intimacy, generativity, and integrity across the adult lifespan. Psychology and Aging, 36(5), 545-556.
  2. Ragelienė, T. (2016). Links of adolescents identity development and relationship with peers: A systematic literature review. Journal of the Canadian Academy of Child and Adolescent Psychiatry, 25(2), 97-105.

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