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心理学の基礎

骨相学とは

英語: Phrenology ・ 更新日 2026-10-04

骨相学とは、頭蓋骨の形や凹凸から人の性格・知能・適性を判断できるとする、19世紀に広まった学説のことです。

01骨相学をくわしく

骨相学は18世紀末、ウィーンの医師フランツ・ヨーゼフ・ガルが考案しました。ガルは当初これを「頭蓋学」「器官学」と呼び、弟子のヨハン・ガスパール・シュプルツハイムと1800年から1812年まで共同研究を行いました。1812年に二人が袂を分かった後、シュプルツハイムがこの学説を「phrenology(骨相学)」と名づけました。

ガルは、特定の才能や性格が強い人に頭部の特定の部分が膨らんでいることに気づき、脳は多数の「器官」に分かれて機能を担っているという考えに至りました。ガルは27、シュプルツハイムは35の器官を提唱したとされます。シュプルツハイムはガルと異なり、人が生まれつき悪い性質に決まっているとは考えず、自分で性格を形づくれると主張しました。

骨相学は、頭蓋骨の外形から脳の機能分布を正確に読み取れるという科学的根拠が乏しく、19世紀のうちに人気を失いました。一方で、脳の各部分が異なる働きを担うという「機能局在」の発想自体は、1800年代初頭にガルが初めて明確に主張したものであり、その後1860年代にポール・ブローカが言語に関わる脳の領域を特定するなど、のちの脳科学の研究につながったとされています。

現在、骨相学は科学的根拠のない疑似科学とされており、頭の形だけで性格や能力を判定することはできません。頭蓋骨の凹凸を測る手法と、脳損傷や脳の働きを調べる手法では、科学的な検証のしかたがまったく異なる点に注意が必要です。

02身近な例

「額が広いから創造力がある」のように、頭の形だけでその人の性格や才能を判断しようとする考え方が骨相学の典型です。現在の心理学や脳科学ではこうした判断方法は用いられていません。

03講座で学ぶ

骨相学は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第3章なぜ心理学で脳を学ぶのか。心と行動は脳から生まれる

FAQよくある質問

骨相学とは何ですか?

骨相学とは、頭蓋骨の形や凹凸から性格・知能・適性などを判断できるとした19世紀の学説です。フランツ・ヨーゼフ・ガルが考案し、弟子のシュプルツハイムが広めました。現在は科学的根拠のない疑似科学とされています。

骨相学と現代の脳科学の「機能局在」の違いは何ですか?

骨相学は頭蓋骨の外側の凹凸から性格を推測する手法で、科学的な検証に耐えません。一方、現代の機能局在研究は、脳損傷の症例や脳画像などの客観的な方法で脳の部位と働きの対応関係を確かめる科学的手法に基づいている点が大きく異なります。

骨相学はなぜ廃れたのですか?

頭蓋骨の形から脳の機能を正確に推測できるという根拠が示されず、19世紀後半以降、より科学的な方法による脳研究が進むにつれて信頼性を失っていったためです。

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出典

  1. Bilal, M., Edwards, B., Loukas, M., Oskouian, R. J., & Tubbs, R. S. (2017). Johann Gaspar Spurzheim: A Life Dedicated to Phrenology. Cureus, 9(5), e1295.
  2. Fama, R., & Sullivan, E. V. (2014). Methods of association and dissociation for establishing selective brain-behavior relations. Handbook of Clinical Neurology, 125, 175-181.

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