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学習と記憶正の強化とは
英語: Positive Reinforcement ・ 更新日 2026-10-04
正の強化とは、望ましい行動のあとに好ましい刺激を与えることで、その行動が将来くり返される可能性を高める学習のしくみのことです。
01正の強化をくわしく
正の強化は、心理学者B.F.スキナーが提唱した操作的条件づけの基本概念のひとつで、ある行動のあとに食べ物やご褒美などの好ましい刺激を与えることで、その行動が将来くり返される可能性を高めるしくみを指す。動物の訓練から教育、臨床の現場まで幅広く応用されている考え方である。
2026年に発表された飼育下の野生動物を対象とした統合的レビュー(Gragnanelloほか)では、正の強化を用いた訓練を受けたハイイログマの唾液コルチゾール値が検出限界(1.7ng/mL)未満にとどまったのに対し、化学的に拘束された個体では平均80.2±63.1ng/mLまで上昇していたと報告され、正の強化による訓練がストレス反応の抑制に関連する可能性が示された。
馬の調教動画20本を分析した研究(Harris & McDonnell, 2026)では、調教師が正の強化を用いた行動の割合と、馬が望ましい反応を示した割合との間に強い相関(r2=0.90、p<0.0001)が確認され、正の強化を多く用いる訓練ほど馬の協調的な反応が増える傾向が示された。
ただし、正の強化を用いた関わりの効果は、対象となる動物や環境、実施の仕方によって変わり、どんな場面でも同じ効果が得られるとは限らない。良い効果を得るには、刺激を与えるタイミングや一貫性など、実施方法の質も重要だと考えられている。
02身近な例
子どもが片づけをしたときに親が「ありがとう、助かった」と声をかけると、その子は次も片づけをするようになりやすい。これも正の強化の一例である。
03講座で学ぶ
正の強化は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
正の強化とは何ですか?
望ましい行動のあとに好ましい刺激を与えることで、その行動が将来くり返される可能性を高める学習のしくみです。
正の強化と負の強化の違いは?
正の強化は行動のあとに好ましい刺激を「与える」ことで行動を増やし、負の強化は行動のあとに不快な刺激を「取り除く」ことで行動を増やす点が異なります。
正の強化はどんな場面で使われていますか?
動物の訓練、教育現場でのしつけや学習支援、職場での評価など、さまざまな場面で応用されています。
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出典
- Gragnanello, L. C., Paranhos da Costa, M. J. R., Pizzutto, C. S., Cipreste, C. F., Young, R. J., & Sant'Anna, A. C. (2026). Positive Reinforcement Training in Captive Wild Mammals: An Integrative Review. Animals (Basel), 16(18), 2914.
- Harris, H. G., & McDonnell, S. M. (2026). Positive Reinforcement (R+) Horse Training in Practice: Evaluation of Online Trailer-Training Demonstrations. Animals (Basel), 16(11), 1667.