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学習と記憶意味記憶とは
英語: Semantic Memory ・ 更新日 2026-10-04
意味記憶とは、特定の出来事の文脈を伴わない、世界についての一般的な知識や事実を覚えている記憶のことです。
01意味記憶をくわしく
意味記憶は、特定の時と場所で起きた出来事を覚えているエピソード記憶と対になる概念として、心理学者タルヴィングによって提唱されました。「りんごは果物である」といった、いつどこで知ったかを思い出せなくても使える知識が、意味記憶にあたります。
2015年にライス・ホフマン・ラムボン゠ラルフが発表した総説によると、意味記憶は脳の前側側頭葉を中心に蓄えられていると考えられています。前側側頭葉は、視覚・聴覚・言語など複数の感覚様式から得た情報を統合し、カテゴリーを超えた概念として表現する「ハブ」の役割を果たすとされています。
この総説は、左右の前側側頭葉がともに意味記憶の表現に関わりながらも、まったく同じ働きをしているわけではなく、部位ごとに役割の重みづけが異なる(段階的な専門化がある)ことも指摘しています。
2024年のハールとマコーマックの総説が強調するように、意味記憶とエピソード記憶の最大の違いは、自分がその出来事の当事者だったという時間的な自己意識を伴うかどうかです。意味記憶には、知識を得た時と場所についての個人的な経験の感覚は伴いません。
02身近な例
「東京は日本の首都である」という知識は、いつどこでそれを学んだかを思い出せなくても使える、意味記憶の例です。
03講座で学ぶ
意味記憶は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
意味記憶とは何ですか?
意味記憶とは、特定の出来事の文脈を伴わない、世界についての一般的な知識や事実を覚えている記憶のことです。
意味記憶とエピソード記憶の違いは何ですか?
意味記憶は、特定の出来事の文脈を伴わない、世界についての一般的な知識や事実の記憶です。エピソード記憶は、特定の時と場所で起きた個人的な出来事を、その文脈とともに覚えている記憶です。
意味記憶は脳のどこに蓄えられているのですか?
研究では、意味記憶は脳の前側側頭葉を中心に蓄えられ、複数の感覚から得た情報を統合する「ハブ」としての役割を前側側頭葉が果たしていると考えられています。
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出典
- Rice, G. E., Hoffman, P., & Lambon Ralph, M. A. (2015). Graded specialization within and between the anterior temporal lobes. Annals of the New York Academy of Sciences, 1359(1), 84-97.
- Hoerl, C., & McCormack, T. (2024). The history of episodic memory. Philosophical Transactions of the Royal Society B: Biological Sciences, 379(1913), 20230396.