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発達敏感期(感受期)とは
英語: Sensitive Period ・ 更新日 2026-10-04
敏感期(感受期)とは、発達のある時期に、特定の経験の影響を特に強く受けやすくなる期間のことです。似た言葉の「臨界期」が、その期間を過ぎると学習がほぼ不可能になる厳密な期間を指すのに対し、敏感期はその期間を過ぎても学習が可能ではあるものの、効果が弱まっていく、よりゆるやかな期間を指します。
01敏感期(感受期)をくわしく
敏感期という考え方は、特に言語の習得で詳しく研究されてきました。1999年のルーベンによる論文では、言語に関わる発達の時期を音韻(発音の聞き取り)、文法、意味の3つに分け、それぞれ異なる時間の幅を持つことが示されています。音韻の敏感期は胎児期の6か月目から生後12か月目まで、文法の敏感期は4歳頃まで、意味の敏感期は15歳から16歳頃まで続くとされています。
2013年のホワイトらのレビューでは、敏感期を「経験の影響を特に強く受ける発達の窓」と位置づけ、絶対に学習ができなくなる「臨界期」とは区別しています。生後6か月から12か月の乳児は、自分が生まれ育つ言語の音を聞き分ける力が強まっていく一方で、聞いたことのない外国語の音の聞き分けは難しくなっていくことが知られています。
敏感期を過ぎたあとの学習は、乳児期のような経験に任せた自動的な学び方から、注意を向けて意識的に学ぶ学び方へと移っていくとされています。7歳より前に音楽の訓練を始めると、脳の構造に大きな変化が見られますが、7歳を過ぎてから同じ時間だけ練習しても、その変化は小さいことが報告されています。
敏感期という考え方は、「この時期を逃したら一生できなくなる」という厳しい意味で誤解されやすい点に注意が必要です。実際には、敏感期を過ぎても学習は可能であり、年齢とともに学びやすさが徐々に変化していく、というのが研究で支持されている見方です。
02身近な例
幼いころから複数の言語に触れて育った人は、大人になってから学習を始めた人よりも、発音の聞き分けが得意になりやすい。これは言語発達の敏感期の影響と考えられています。
03講座で学ぶ
敏感期(感受期)は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
敏感期(感受期)とは何ですか?
敏感期(感受期)とは、発達のある時期に、特定の経験の影響を特に強く受けやすくなる期間のことです。
敏感期と臨界期の違いは何ですか?
臨界期は、その期間を過ぎると学習がほぼ不可能になる厳密な期間を指すのに対し、敏感期はその期間を過ぎても学習は可能ですが、効果が徐々に弱まっていく、よりゆるやかな期間を指します。
敏感期を過ぎたら、もう学べなくなるのですか?
いいえ。敏感期を過ぎても学習は可能です。ただし、乳幼児期のように経験だけで自然に身につく学び方から、注意を向けて意識的に学ぶ学び方に変わっていくとされています。
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出典
- Ruben, R. J. (1999). A time frame of critical/sensitive periods of language development. Indian Journal of Otolaryngology and Head & Neck Surgery, 51(3), 85-89.
- White, E. J., Hutka, S. A., Williams, L. J., & Moreno, S. (2013). Learning, neural plasticity and sensitive periods: implications for language acquisition, music training and transfer across the lifespan. Frontiers in Systems Neuroscience, 7, 90.