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心の健康

スティグマとは

英語: Stigma ・ 更新日 2026-10-04

スティグマとは、心の不調がある人に対して向けられる否定的な思い込みと、それにもとづく差別的な扱いのことです。

01スティグマをくわしく

スティグマという言葉は、もともと社会学者ゴッフマン(Erving Goffman)が1963年の著作で、ある属性のために社会から信用を失わせられた人の状態を指して広めた概念です。心理学・精神医学の領域では、心の不調がある人に対する否定的な態度や偏見、それにもとづく差別を指して使われます。

2013年にパーセセーピとカバッサが米国の疫学調査をまとめた系統的レビューでは、心の不調がある人を「危険だ」とみなす偏見が子どもにも大人にも広く見られ、その傾向が時代とともに強まっている可能性が報告されています。また、薬物依存やうつ病に対する偏見が特に強いことも示されました。

2010年にコリガンとシャピロが発表した論文では、スティグマを減らす取り組みとして、抗議・教育・接触という3つの戦略が整理され、とくに当事者と直接関わる「接触」にもとづく介入が、教育のみの介入より態度の改善につながりやすいことが示されています。

スティグマは差別する側の偏見(公衆のスティグマ)だけでなく、当事者自身がその偏見を取り込んでしまう「セルフスティグマ」もあり、どちらも治療を受けることをためらわせる要因になり得ます。

02身近な例

心の不調で通院していることを周囲に話せず、一人で抱え込んでしまうのは、スティグマへの不安が背景にあることがあります。

03講座で学ぶ

スティグマは、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。

  1. 第15章心の不調への偏見(スティグマ)とは何か
  2. 第16章心の不調で困ったとき、どこに相談すればよいのか

FAQよくある質問

スティグマとは何ですか?

スティグマとは、心の不調がある人に対して向けられる否定的な思い込みと、それにもとづく差別的な扱いのことです。

スティグマとセルフスティグマの違いは?

スティグマ(公衆のスティグマ)は社会の側が向ける偏見を指すのに対し、セルフスティグマは当事者自身がその偏見を自分に向けて取り込んでしまうことを指します。

スティグマを減らす取り組みは効果がありますか?

研究では、当事者と直接関わる「接触」にもとづく働きかけが、知識を伝えるだけの教育的な働きかけよりも態度の改善につながりやすいことが報告されています。ただし効果の測定方法には課題も指摘されています。

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学習性無力感汎適応症候群バーンアウト(燃え尽き症候群)認知のゆがみセルフスティグマアンヘドニア

出典

  1. Corrigan, P. W., & Shapiro, J. R. (2010). Measuring the impact of programs that challenge the public stigma of mental illness. Clinical Psychology Review, 30(8), 907-922.
  2. Parcesepe, A. M., & Cabassa, L. J. (2013). Public stigma of mental illness in the United States: A systematic literature review. Administration and Policy in Mental Health and Mental Health Services Research, 40(5), 384-399.

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