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臨床心理学認知行動療法とは
英語: Cognitive behavioral therapy (CBT) ・ 更新日 2026-10-03
認知行動療法とは、出来事の受け取り方(考え方)が感情や行動に影響するという考え方にもとづき、行動療法と認知療法を組み合わせた心理療法のことです。
01認知行動療法をくわしく
認知行動療法は、1960年代にベックが確立した認知療法と、学習理論にもとづく行動療法を組み合わせた心理療法です。出来事そのものではなく、その出来事をどう受け取るか(考え方)が、感情や行動に影響するという考え方にもとづいています。
2012年のホフマンらによるまとめでは、269件のメタ分析を特定し、そのうち106件を詳しく検討しました。対象は、うつ病や不安症、物質使用障害、統合失調症など幅広い問題にわたります。最も強い効果が確認されているのは、不安症、身体症状を伴う障害、過食症、怒りの制御の問題、一般的なストレスへの認知行動療法だとされています。
2019年のマギルらによる、アルコールや薬物の使用障害を対象にした30件の臨床試験(参加者5398人)のメタ分析では、治療をほとんど受けない群と比べた場合、認知行動療法には中程度の効果(効果量0.58、1〜6か月後時点)が見られましたが、別の具体的な心理療法と比べた場合には、効果に明確な差は見られませんでした。
これらの結果から、認知行動療法は多くの問題に効果が確認されている一方、その効果の大きさは、何と比較するか、どの問題を対象にするかによって変わることがわかります。
02身近な例
「失敗した自分はダメな人間だ」という考え方のゆがみに気づき、「今回はうまくいかなかったが、次に活かせる」という考え方に置き換える練習をする。これが認知行動療法で行われることの一例です。
03講座で学ぶ
認知行動療法は、無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次のレッスンで詳しく学べます。
FAQよくある質問
認知行動療法とは何ですか?
認知行動療法とは、出来事の受け取り方(考え方)が感情や行動に影響するという考え方にもとづき、行動療法と認知療法を組み合わせた心理療法のことです。
認知行動療法はどんな問題に効果がありますか?
2012年のまとめでは、不安症や身体症状を伴う障害、過食症、怒りの制御の問題、一般的なストレスへの効果が、特に強く確認されています。うつ病や物質使用障害などにも使われますが、問題や比較対象によって効果の大きさは変わります。
認知行動療法と認知療法の違いは何ですか?
認知療法は、ゆがんだ考え方を修正することに重点を置く立場です。認知行動療法は、この認知療法と、行動そのものを変えていく行動療法を組み合わせた、より幅広い心理療法を指します。
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出典
- Hofmann, S. G., Asnaani, A., Vonk, I. J. J., Sawyer, A. T., & Fang, A. (2012). The Efficacy of Cognitive Behavioral Therapy: A Review of Meta-analyses. Cognitive Therapy and Research, 36(5), 427-440.
- Magill, M., Ray, L., Kiluk, B., Hoadley, A., Bernstein, M., Tonigan, J. S., & Carroll, K. (2019). A meta-analysis of cognitive-behavioral therapy for alcohol or other drug use disorders: Treatment efficacy by contrast condition. Journal of Consulting and Clinical Psychology, 87(12), 1093-1105.