HOME / 日常の心理学 / 心理学の学び方 / 心理学は何から学ぶ?初心者のための勉強の順番
心理学の独学Q&A心理学は何から学ぶ?初心者のための勉強の順番
更新日 2026-10-02
心理学は、「心理学とは何か・どう研究するか」→「基礎分野」→「応用分野」→「論文」の順に学ぶと、挫折しにくくなります。
01最初に「心理学とは何か」と「研究法」を学ぶ理由
心理学は『データで確かめる科学』だと知ることが、他の分野を正しく理解する土台になります。
心理学を学び始めると、SNSや書籍にある「〇〇心理学」のような俗説と、研究にもとづく知見の違いにまず戸惑います。大学の心理学概論でも、最初に心理学の歴史と、実験・調査・統計といった研究法を学びます。研究法を先に知っておくと、あとの章で出てくる「〇〇の実験によると」という説明を、自分で評価できるようになります。
発達心理学や社会心理学のような応用分野も、心理学の理論を背景として研究が行われています。土台となる研究法を知らないまま応用分野だけを読むと、結論だけを覚えて終わってしまいやすくなります。独立変数と従属変数の違いや、再現性といった基本的な考え方を知っているだけで、ニュースで見る研究結果の信頼度を自分なりに判断できるようになります。
02次に基礎分野(脳・学習・記憶・感情など)を学ぶ
脳のしくみ、学習、記憶、感情など、心の基本的な働きを扱う分野を先に学びます。
基礎分野は、特定の対象(子ども、職場など)を限定せず、人の心の仕組みそのものを扱う分野です。脳と心の関係、感覚と知覚、学習(古典的条件づけなど)、記憶、思考、感情と動機づけが中心になります。これらは応用分野を学ぶときの共通言語になるため、焦らず一通り押さえておくと、あとの学習がぐっと楽になります。
発達心理学や社会心理学などの応用分野を読んでいても、記憶や学習の基本的な仕組みの説明が頻繁に出てきます。先に基礎分野を一通り学んでおくと、応用分野の説明がスムーズに理解できます。
03その後に応用分野(発達・社会・パーソナリティ・臨床など)に進む
発達、社会、パーソナリティ、産業、健康、臨床など、人の生活に近い分野に進みます。
応用分野は、特定の対象や場面に心理学の理論を当てはめる分野です。発達心理学は人の一生の心身の変化を、社会心理学は集団の中での人の行動を、パーソナリティ心理学は人それぞれの性格の違いを、産業・組織心理学は職場での行動を研究します。
これらの分野は日常の悩みと結びつきやすい一方、基礎分野の知識が前提になっている説明も多いため、基礎分野を学んだあとに読むと理解しやすくなります。例えば社会心理学の対人魅力の研究は、感情や学習の仕組みを先に知っておくと、なぜその効果が起こるのかまで理解できます。
04最後に論文を読んでみる
興味のある分野が決まったら、J-STAGEなどで実際の論文を読むと理解が深まります。
教科書や講座で分野の全体像をつかんだら、興味のあるテーマの論文を読んでみましょう。日本心理学会の学術誌「心理学研究」はJ-STAGEで無料公開されています。
論文は結論だけでなく、どんな方法で、どんな人を対象に調べたかという部分も確認すると、「研究によると」という言葉の意味を正しく理解できるようになります。最初は要旨(アブストラクト)だけを読んで、興味を持てた論文の本文に進むと、無理なく読む量を増やしていけます。
COURSE講座で学ぶ
無料講座「ゼロから学ぶ心理学入門」の次の章で、順番に学べます。
FAQよくある質問
心理学は何から勉強すればいいですか?
まず心理学とは何か・どう研究するかを学び、次に脳・学習・記憶・感情などの基礎分野、最後に発達や社会心理学などの応用分野に進む順番がおすすめです。
統計や研究法は先に学んだほうがいいですか?
はい。研究法を先に知っておくと、あとで出てくる『〇〇の実験によると』という説明を自分で評価できるようになります。
心理学の論文はいつから読み始めればいいですか?
教科書や講座で分野の全体像をつかんだあとに、興味のあるテーマの論文を読み始めると理解しやすくなります。
次に読む